園藝之友 第1年第1号(1905年)
厨房 園芸料理
刀豆料理法
「弁慶が七つ道具のなた豆は日本一の香の物かな」と狂歌にあるほど由緒正しい野菜だそうです。他の豆料理にも使えそうなので、ここにメモ。
○柔らかくなるまで煮て、茹でこぼし。かつおだし、醤油、砂糖にて味付け
○鞘の両端を切りそろえて、塩を入れた湯に入れ、炭酸ソーダを少し加えて5分茹でる。水で冷やして油で煎る。煮しめても良し。
○鞘を3本くらいに細く切って上記の仕立てとする
○鞘を3本くらいに細く切って茹で、塩につけ置き、取り出して味噌漬けや粕漬けに。
○鞘を3本くらいに細く切って味噌汁の実とする。
○鞘のまま茹でて、醤油とカツオの煎汁で煮浸しとする。
○この汁に黒胡麻の炒って擦ったものも入れ、ゴマびたしに。
○胡麻和え
●黒胡麻味噌の作り方
黒ゴマ(1合180ml)は炒って擦る。馬尾篩で濾す。別に甘い味噌(30匁112g)も擦って馬尾篩で濾す。合わせて、砂糖(20匁75g)、みりん(3勺30cc)、水(3勺30cc)等を加えて中火でよく練る。(現代も基本的に変わっていないレシピですね。私は馬尾篩持ってませんが。。。)
○山椒味噌も良い。乾いた実山椒を炒って粉にするか、木の芽を擦って味噌に合わせる。
○豆のみを取り出し米を炊く。塩で味付け。