園藝之友 第1年第1号(1905年)
果樹と蔬菜
甘藍(キャベツ)
農事試験場園芸部長の恩田先生のキャベツの紹介記事です。当時、北海道と東北でたくさん栽培されているものの、東京以南では西洋料理店専用のような状態。1904年に盛岡から貨車13両で東京に出荷されたそうで、東京で需要が高まってきた様子がうかがえます。ロールキヤベージ、三杯酢、くるみあえ、牛肉を煎る時のネギがわり、魚と煮る、漬物と調理の幅が広いのでこれから全国遍く大いに普及すると言明されております。←そのとおりでしたネ。「魚と煮る」は今ならサケのチャンチャ焼きかな。