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2023年12月18日月曜日

19世紀流栽培 作物の輪作:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

ヤサイの輪作は庭師の間で普及しつつある時代だったようです。

第6章 作物の輪作 

農業と同様、園芸においても作物を適切に輪作することは非常に重要です。

毎シーズン、数種の穀類や牧草類とともに区画を区切って園芸作物を栽培するのは合理的で有益であり、市場向けの栽培をしている庭師の間で輪作が普及しつつあります。さらにそれは家畜にとっても有益で、その土地に無限の利益をもたらします。

しかし、この方法は、次のような理由から、菜園では農場ほど効果を発揮することができません。菜園は農場よりも小さく、栽培される品目は多く、またその品目は互いに類似しているからです。

しかし、この多品目は、ブロッコリー・キャベツ・カリフラワー・サボイのグループ、インゲン・サヤインゲン・えんどう豆のグループ、ニンジン・ビーツ・パースニップ・ターニップのグループ、ネギ・タマネギ・シャロット等のグループ、セロリ・エンダイブ・レタス等のグループと、明確にグループ分けできます。

✔︎ セロリはアスパラガス、玉ねぎ、カリフラワーの前作に最適です。

✔︎ カブやジャガイモはキャベツや葉物の前作に。

✔︎ ブロッコリーやキャベツはインゲン豆やエンドウ豆の前作に。

✔︎ カリフラワーは玉ねぎ、ネギ、カブの前作に。

✔︎ アスパラガスが長く占有していた土地はニンジンやジャガイモを植えるのに最適です。  (スグリ、グーズベリー、ラズベリー、イチゴの栽培地も同じように利用できます);

✔︎ カブはセロリやエンダイブの前作に。

✔︎ エンドウ豆などはクローバーの前作に。

地力を回復するのに、大麦やオート麦を播種するのも有効です。

しかし、この最後のケースでは、それに先行する2つの作物には肥料を与えません。少なくともほとんどの場合、大麦などには肥料を与えません。そうでなければ、大麦は易々と成長して、クローバーがうまく育たないでしょう。

こうして園芸作物の土地を 1 ~ 2 シーズン休耕した後は、再びニンジン、アスパラガス、ジャガイモなど、あらゆる種類の多汁質のヤサイの栽培に適した状態になります。

クローバーは、大麦やオーツ麦と同様に、適切に輪作をせずに長い間多汁質のヤサイの栽培を続けているため悪臭や潰瘍を生じているあらゆる種類の土地の修復剤として非常に適しています。

2 シーズン我慢すれば、土地は再びあらゆる種類のヤサイを栽培できる準備が整います。

上記のように輪作すると、1シーズン以上ヤサイはできないが、土を修復してくれる大麦、オート麦、ライ麦、または小麦が収穫できます。 これにより、土壌のかなりの部分が更新、修復され、再び健康的な家庭用野菜の生産に適した土となります。

輪作について研究された結果として、どのような場合においても同じグループの作物の栽培を続けないようにすることが推奨されます。

輪作をより効果的に行うには、菜園を四分の一毎に区切って、それに番号を付け、それぞれの区画の作物、肥料、耕作、休耕の状況を日誌に記録すべきです。以下のように。

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No. 1. の区画:

(1793年) アスパラガスの後に、ニンジン用として施肥なしでサブトレンチを作りました。冬は休閑地とした。

(1794年) 3 月 2 日、早生のカリフラワーに畜糞堆肥を中程度施肥。 7 月 20 日、黄色種のターニップ上にコンポストを施した。

(1795年) 2 月 8 日、タマネギを肥料なしで。 10 月 5 日、キャベツに軽く畜糞を施肥。

(1796年) 6月10日、晩生品種チャールトンエンドウを肥料なしで。 3スピット深さの溝を掘り、12 月は冬期の休耕。

(1797年)3月20日、 ジャガイモに適量の畜糞堆肥を施肥。 9月10日、ジャーマン・グリーンを施肥なしで。:来年6月リーキを予定。

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この記述は、以前保管していた私の日誌から抜粋したもので、ここでは例として挙げているだけですので、賢明な園芸家は都合に応じて変更や改善を加えてください。

2023年12月10日日曜日

19世紀流栽培 料理用ハーブ12種:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 料理用のハーブ12種類について栽培方法が手際よくコンパクトに解説されています。フレームやハンドガラスを使った促成栽培法が紹介されているのがうれしいです。

第5章 サラダ野菜とハーブの栽培 
第2節 料理用ハーブ

フレーム&ライト
HorticulturalBuildings(1881) より

ハンドガラス
(左は銅製、右は鋳物鉄製)
Encyclopaedia of Gardening(1826)より

バジル

この柔らかくエキゾチックな植物は、春に促成栽培するには人工的な暖房が必要です。 3月始め頃、ブドウか桃の温室の堆肥の穏やかな発酵熱が当たる場所にタネを蒔きます。または 19 ページで示したように、栄養豊かで軽い腐植土にタネを蒔きます。 そして、適時に日当たり良く肥沃な軽い土壌に、畝幅1フィート(30 cm)、株間3インチ(7.5 cm)で移植します。

この植物には、背の高いタイプと低木タイプの 2 種類があります。 両方ともスープなどに使用されます。風味が強く、需要が非常に高いです。

冬に使用するために保存する場合は、花が満開になったらすぐに刈り取り、開け放した小屋などで徐々に乾燥させます。


ボリジ

これは、ポットハーブとしても、冷たい飲料としても利用されます。

3〜6月に日当たり良く湿気のない場所に播種する必要があります。

昨年播種した場所でタネができるまで植えっぱなしにしていれば、翌年もこぼれタネで育つでしょう。 また、その種子は地中に長く眠っていてもタネの働きを保つことができるので、再び春を迎える際に、簡単に土を取り除かないようにしましょう。


フェンネル

種子から育てることも、根のスリップ(さしほ)によって殖やすこともできます。 あまり硬くない土であれば、伸び伸びと育ちます。 数株もあれば大家族でも十分です。


金盞花(カレンデュラ、マリゴールド)

春、2月中旬から5月上旬まで2~3回に分けて播種します。 花だけを利用します*。

*鮮やかなオレンジ色の花はライス、魚や肉のスープ、ヨーグルト、フレッシュチーズ、バター、オムレツ、ケーキや菓子パンを明るくしてくれますね。


マジョラム、セイボリー、タイム

3種とも栽培方法は同じです。

3月中旬か4月上旬頃に、日当たりが良く、軽い土壌の栽培ベッドにタネを蒔きます。

 草丈が数インチ(10〜20 cm)になったら、四方6インチ(15 cm)間隔になるよう間引きます。 または、9インチ(22.5 cm)または10インチ(25 cm)の条間で株間3インチ(7.5 cm)に移植します。 ノットマジョラム、またはスイートセイボリーが早めに欲しい場合は、上記のバジルの促成方法で少し育てることができます。

グリーンタイム、ポットマジョラム、ウィンターセイボリーは、必要に応じて、ハンドガラスやフレーム&ライトなどに入れることで、冬の間ずっと鮮度を保つことができます。 しかし、適切に乾燥させてスープやブロス(だし汁)などに入れても同じ効果があるので、 これはめったに実践されません。

ウィンターセイボリーを殖やすには、4 月か7 月または 8 月に軽く肥沃な土に株分したスリップを6インチ(15 cm)間隔で植えるのが最も一般的です。


ミント

スイートミントまたはスピアミントは、根付きのスリップ(さしほ)によって最も迅速に殖えます。

殖やす季節は3月か4月です。 9インチ(22.5 cm)または10インチ(25 cm)の条間で植えるか、4フィート(1.2 m)幅のベッドに植えることができます。 肥沃で軽いロームで最高の栽培ができます。

促成栽培したい場合は、アスパラガスのように、通常、フレーム&ライトかハンドガラスの下で、自然に発芽してくるまで畜糞の発酵熱で少し強制的に暖房してやるのが有効です。


セージ

この植物は、根分けか挿し木を屋内で育てて殖やします。 根分けは3月か9月に行います。 挿し木は5月から 8月までいつでも可能です。 セージはよく育ち、軽めの砂質ローム土壌の日当たりの良い場所なら冬でも生きています。 葉を冬に使用するには、花が満開になったら切り取って小屋などでじっくり乾燥させます。


ソレル


ソレル

ソレルはほとんどどこでも成長し、その後、土壌から簡単に根絶することもできません。

スリップ(さしほ)は3月あるいはいつ植えても元気に成長します。 フランス種と一般種のどちらも繁殖方法は同じです。


タンジーとタラゴン

これまで述べたことはタンジーとタラゴンにも当てはまりますが、タラゴンは湿気の多い環境だと冬に枯れてしまうことがあります。

2023年12月3日日曜日

19世紀流栽培 パセリ、パースレーン、ラディッシュ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 サラダ用野菜として、チャービル、クレソン、マスタード、エンダイブ(キクヂシャ)、ナスタチューム、レタスときて、残りはパセリ、パースレーン、ラディッシュがとりあげられています。この9種でサラダを作ったら堂々と“ウォルター・ニコルのサラダ”と名のれそう😁

第5章 サラダ野菜とハーブの栽培
第1節 サラダ用野菜

パセリ

パセリは生食用にも調理用としても使用され、常に需要があります。 温床などで促成栽培する人もいます。 しかし、冬に利用するなら、夏に栽培したものの一部をフレーム&ライト(ガラス窓の蓋付きフレーム)かハンドガラスに入れることで寒さから保護できます。 そのためには6月始め頃にタネを蒔く必要があります。

それ以外は、需要の高い種類を状況に応じて2 月始めから6月始め頃まで、栽培ベッドや庭の一画や通路の周りなどに播種します。

ハンブルグパセリ(根パセリ)には優れた利尿作用があり、ニンジンなどと同様にスープに使用します。 3月に、深さ1インチ(2.5 cm)、1フィート(30 cm)間隔でスジ蒔きします。 株間は 3〜4インチ(7.5〜10 cm)が適していて、そうなるように間引く必要があります。 冬から春まで継続して使用したい場合は、7月にいくらかスジ蒔きすることもあります。


パースレーン

パースレーン

パースレーンもまた、チャービル、クレソンと同様の方法で栽培できます。 多肉植物なので湿気のない砂が最適です。 霜に弱いので、4月始め前に屋外に播種してはいけません。


ラディッシュ


様々なラディッシュ

ラディッシュはどんな土壌でもたくさん収穫でき、1 月から 9 月にかけて 1 週間から 3 週間毎に播種すれば連続して収穫できます。 春先にはショートトップとサーモンドの品種、 夏には赤白ターニップ種、冬用には黒のスパニッシュ種が最適です。 しかし、赤白ターニップや黒のスパニッシュといった品種は通常耐寒性があるので、冬栽培するなら 9 月始め頃に軽い土に播種する必要があります。

フレーム&ライトかハンドガラスに入れるのは、赤白ターニップがお薦めです。 この場合、さわやかな天候下では十分換気して適度に水を与える必要があります。

春の終わりの蒸し暑い天候の頃は、ショートトップやファルモンドといった品種は成熟して後続の株が育つよりも早くにとう立ちして、種子を作り始めてしまうことがよくあります。

サラダが好きな人がこれを防ぐには、株の上部を捻り取って、0.5インチ(1.25 cm)ほど上に引っ張り、上部の繊維質部分を折って、そのままにしておけばよいでしょう。 その後1週間以上、次作が収穫できるようになるまで、新鮮でおいしい状態を保ち、必要に応じて収穫できます。

ラディッシュを堆肥の発酵熱で促成栽培する場合はレタスで述べた方法を適用します。

2023年11月22日水曜日

19世紀流栽培 レタス:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

結球レタスは栽培できる気がしないので、リーフレタス系をせっせと蒔きたいと思います。

第5章 サラダ野菜とハーブの栽培 
第1節 サラダ用野菜

レタス

レタス(右はロメインレタス)


どんな土壌、環境でも、ほぼどの季節でも栽培できます。

気候や需要に応じて1月から10月まで、1週間から4週間の間隔でタネ蒔きします。 苗の植え付けも2月初めから11月初めまでこれと同じ週間隔で行います。

レタスにはたくさんの種類があります。 最も好まれているのは、トゥルーグリーンコス、ハーディグリーン、そして耐寒性のあるブラウンダッチです。 これらは、10月か11月初めに、壁またはフェンス下の南向きで湿気のない土に植えます。 あるいは、コールドフレーム、ハンドガラス、桃やブドウの温室のボーダーなどに植えます。その場合、適切に水やりしてリフレッシュし、天気の良い日にはたっぷり換気し、厳しい霜や凍るような雨から守ってやる必要があります。

レタスは春には温床で促成栽培されることが多いです。 この場合、温床が暑くなりすぎないよう注意する必要があります。 適度に水やりしてリフレッシュすること。 さわやかな天気ならたっぷりと換気すること。なぜならレタスは耐寒性がありますが、温床のような人工的な暑さにはほとんど耐えられないからです。 

19世紀流栽培 ナスタチウム:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

  私の中では、ナスタチウムの花を添えたレタスのサラダは北欧のサマーガーデンでいただく一品のイメージです。緑のタネのピクルスはケッパーの代わりになるとか。葉をサンドイッチに挟むのもオツだし。来季育てたい気分になってきました。

第5章 サラダ野菜とハーブの栽培 
第1節 サラダ用野菜

ナスタチウム(キンレンカ)

ナスタチウムはサラダによく使われ、美しい付け合わせになります。 花はこの目的にぴったりで、種子は素晴らしいピクルスになります。 どんな土壌でもうまく育ってくれるでしょう。 最適な場所は、使われていないフェンスや見映えのしない壁ぎわの場所であり、すぐにそれらを覆いかくして、美化してくれます。

タネ蒔きのシーズンは2月中旬から 6月初めまでいつでも、深さ 1 インチ(2.5 cm)の筋状の穴にエンドウ豆と同様の方法で播種します。

2023年11月12日日曜日

19世紀流栽培 エンダイブ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 エンダイブとチコリ、私は区別がいまいち理解できていないのですが😅、多分フランス語でチコリ、英名でエンダイブと言われるものだと思いました。秋蒔きして、冬はそれにフレームをかぶせると書かれているのは、現代ならトンネル栽培と同じってことですよね。

第5章 サラダ野菜とハーブの栽培 
第1節 サラダ用野菜

エンダイブ(キクヂシャ)

エンダイブ(葉がカールした品種)

私はこの野菜をサラダ用ヤサイに分類しましたが、料理用としても頻繁に使われ多くの需要があります。

軽くて乾燥したロームで最もよく育ちます。湿った土地では、秋に腐らないですむことはめったにありません。また、この作物を植えるときに地面に肥料を与えてはいけません。

早生の収穫のためには6月始め頃に明るく開けた場所に、いずれかの品種を播種しますが、葉が緑でカールした品種が好まれます。7月始めか中旬頃、露地の条間15〜18インチ(37.5〜45 cm)の畝に株間 9インチ(22.5 cm)で植え付けます。

メインの収穫用には、7 月中旬頃にいずれかの品種を播種し、8 月中旬または下旬頃に上記と同じ様にして植え付けを行います。

晩生の収穫用は8月中旬頃に播種して、9月に南向きの明るく乾燥したボーダーに植え付けます。

エンダイブのタネ蒔きは、筋蒔きや溝蒔きにすることもあれば、ばら蒔きもあります。乾燥した土壌では、前者の筋蒔きか溝蒔きをお勧めします。 湿った土壌では、ばら蒔きにすべきです。

エンダイブの栽培では雑草をとってきれいに保ちます。 葉を軟らかにするため、2、3回異なるタイミングで土を寄せます。
また縛ることでも同じ効果がありますが、雨季には腐りやすくなります。
エンダイブは、地下室、小屋、またはフレームとライトの下などの乾燥した砂に置けば、冬にうまく保存できます。しかし、冬も収穫するのに最良の方法はエンダイブをフレームのサイズに合わせた栽培ベッドに作っておくことです。秋の終わり悪天候が近づいたときに、これにフレームをかぶせて、好天の時は十分換気するようにします。

2023年11月5日日曜日

19世紀流栽培 チャービル・クレソン・マスタード:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

冬も収穫できるような促成栽培方法が書かれているので、蚊がいなくなってから栽培したい私にはありがたいです。

第5章 サラダ野菜とハーブの栽培 
第1節 サラダ用野菜

チャービル・クレソン・マスタード

これらはすべてほぼ同じ方法で栽培されます。ハンドグラス、温床フレーム、または何らかの形の温室にいくつかの箱、たらい、または大きな鉢があれば一年中毎日たっぷり収穫できます。 必要に応じて、1週間から10日に1回タネを蒔く手間をかければ。

これ以上お話しても、時間の無駄でしょう。

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というわけで、今冬はチャービル、クレソン、マスタード(カラシ菜)の寄せ植え鉢を作ってコールドフレームに置くつもりです(霜が降りることがないので、大丈夫でしょう)😊

2023年10月29日日曜日

19世紀流栽培 ターニップ(カブ):ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

ターニップは和・洋・中いずれでも、煮てよし、蒸してよし、漬けてよし、ローストしてよし、の料理のしがいがある野菜ですね。本書では3月から8月初めまでがタネまきシーズンとありますが、今では品種改良が進んで年中栽培できるのかも(冬は保温が必要でしょうが)。

「発芽毎、ターニップのタネをまく」

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第25節 ターニップ(カブ)

菜園の軽い土壌は、一般にターニップの栽培に最適ですが、十分に肥料を与えておく必要があります。ターニップ用の肥料としては単一種類の堆肥よりも混合した堆肥の方が好ましいです。

いずれの場合でも、灰、すす、鳩の糞はどんな種類のものであっても避けるべきです。

粘性の強いロームでは、過湿でなく、掘ったり、溝を切ったり、休耕したりするなどの作業で十分に土塊が砕かれていれば、この野菜をたっぷりと生産してくれます。

3 月 始めのタネ蒔きは十分に早いといえます。これより早くタネを蒔いても収穫までいくことはめったにありません。 それらは通常、苗になっても、くさってしまいます。 促成用のボーダーに蒔いたものは、いくつかは育てることができますが、あまり当てにできません。 どの栽培シーズンでも、開けた露地が最高の環境です。

連続してタネを蒔くには、直近に播種したタネが地上に発芽したらすぐに次のタネを蒔くようにしてください。 これを8月初めまで繰り返します。

品種「アーリーホワイトダッチ」は通常、夏収穫用に播種し、品種「イエロー」*は冬収穫用として自家消費や市場出荷のために播種されています。

一般に農地では、広くバラ蒔きで播種し、土壌の質に応じて株同志の間隔が9インチ(22.5 cm)から15インチ(37.5 cm)になるよう間引きます。

しかし、家庭菜園では、条間12 ~ 24 インチ(30~60 cm)のスジ蒔きとし、株間6 ~ 8 インチ(15~20 cm)で1列に並ぶようにする方法が選ばれることもよくあります。

いずれの場合も、雑草は取り除いて注意深く清潔に保つ必要があります。 乾燥した天候下では、生育初期の株に頻繁に水を与える必要があります。

ハエ類(fly)はしばしば非常に厄介な害虫ですが、幼苗を数日間食害するだけなので、作物を確保する最も効果的な方法は、厚くタネを蒔き、それによって植物でいっぱいにすることです。

それでも、ハエはその苗を部分的に食害することがよくあります。その対策として、同じ場所に再び播種することもありますが、ハエによって再び食害されるか、苗の揃いが悪くなるため、この方法が成功することはめったにありません。

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* 不思議なことに、イギリスでは黄色種のターニップはほとんど使われていません。 ロンドンではほとんど知られていないと思います。 しかし、風味と栄養の両方の点で、白い品種よりもはるかに優れていることは確かです。 また、同じ程度の霜でも黄色種は傷害を受けません。 牛の餌にする場合、黄色の3株が白の4株に相当します。 そして黄色種は一般に、より適正な耕作地であれば、その生産性もぐっと高くなります。

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このキッチンガーデンのヤサイの章を終える前に言いたいことは、すべての種子や苗は植え替え時または都合が許す限り、すぐに地面に蒔いたり植えたりするべきだということです。そうすれば、植物は最も生き生きとした状態になり、即座に生育を始めます。 また、休耕地だった場合を除いて、土が非常に湿った状態の時は掘ったり耕したりしてはいけません。

2023年10月18日水曜日

19世紀流栽培 シーケール:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

19世紀、英国で人気のヤサイ、シーケールが本書でもしっかり登場しております。ウドやホワイトアスパラ、チコリのように軟白化させて季節感を楽しむヤサイなんでしょうね。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第24節 シーケール

この野菜は、深さ 15 ~ 18 インチ(37.5~45 cm)の軽くて肥沃な砂質土で最もうまく栽培できます。 ただし、尖った砂粒や漂流砂とよく混ざり合った軽めのローム土であれば、かなりうまく栽培できます。 硬い土壌では、ほとんど成長せず、冬には成長せず枯れる傾向があります。

栽培方法は単純です。この植物は種子から育てることも、根から株分けして育てることもできます。春にたくさん芽が出て、これが食べられる部分です。最も適した方法は、(3 月または 4 月に) 条間1ヤード(0.9 m)で作った畝にタネを蒔くか、または株分けしたものを植え付けます。 そして株間を10インチ(25 cm)か12インチ(30 cm)にすれば十分です。

春に新芽が伸びてきたら、茎に少量の土を寄せると、早く軟白して使用に適した状態にすることができます。

常に雑草をきれいに取り除き、秋か春には、根を傷つけないように、少量のコンポスト堆肥か完熟畜糞堆肥を1箇所にまとめて埋めておきます。と同時に畝上に腐植土を少し撒きおきします。 アスパラガスの栽培方法をほぼ踏襲すればよいです。

2023年10月16日月曜日

19世紀流栽培 ホウレンソウ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 ニコル先生は、以下のようにホウレンソウはどんな土壌でも、どんなタネの蒔き方でも、春作も夏作も冬作もいかにも育て易そうに書いておられますが、私はタネを蒔いても発芽しない状況が続いています。なんでだろう???

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第23節 ホウレンソウ

夏作については、どんな土壌でも育ちます。 しかし冬作では、軽くて肥沃なローム土と乾燥した環境が最適です。

肥料は後作のためを除けば、めったに与えられません。 ただし、冬の栽培では、適度な(畜糞堆肥の)肥料を与えれば大きな効果が得られ、春にいっそう大きく成長するでしょう。

春作と夏作の場合は、2月はじめから8月はじめまで、10日おきに、タネが丸い品種を1フィート(30 cm)間隔で薄くスジ蒔きします。冬作はとげのあるタネの品種をまきます。7月中旬から8月中旬まではいつでも、上記のようにスジ蒔きします。

バラ蒔きを好む人もいます。 しかし、各株が同じように清潔できちんと保たれていれば、どの蒔き方かはあまり重要ではないと思います。 ただし、スジ蒔きすると収穫が手際よくできて、きれいに保つのが容易になります。

夏は成長が早いため、除草や鍬入れはほとんど必要ありません。 冬は通常 1 ~ 2 回行えばで十分です。

ホウレンソウは移植することもできるので、播種しては移植を繰り返すことで継続的な栽培が可能です。

2023年10月8日日曜日

19世紀流栽培 エシャロット:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

秋はらっきょの植え付けシーズンなので、らっきょの仲間のエシャロットも植え付け時期ってことですよね。そういえば、夏に掘り上げたサフランの球根も庭に戻さないと。。。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第22節 
エシャロット

54. エシャロット
LEGMES ET PLANTES POTAGERES より

エシャロットは不安定な作物であり、過度の干ばつでも多湿でもどちらでも被害を受けます。

肥沃な乾燥気味のロームで風通しと日当たりのよい場所が最適です。

植え付けの時期は厳密に決めることができません。植え付け作業は、時期をずらして行うことをお勧めします。すなわち 11月、1月、2月といった具合です。

4フィート(1.2 m)の栽培ベッドに四方8インチ(20 cm)の間隔で植えるか、条間1フィート(30 cm)の列に株間4インチ(10 cm)間隔で植えます。

雑草をきれいに取り除き、腐ったりうじがわいたりし始めた株は引き抜きます。そうしないと、被害はすぐに全体に広がります。

また、葉が枯れ始めたら球根を地中に残しておくべきではなく、抜き取って、風通しの良い小屋で徐々に乾燥させる必要があります。 その後、玉ねぎと同様に保存できます。


2023年10月1日日曜日

19世紀流栽培 サルシファイ・スコルツォネラ・スキレット/チャービス:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

サルシファイ:タンポポ科の根菜で、牡蠣を思わせる味
スコルツォネラ (ブラック サルシファイ):チコリエ科の根菜で、牡蠣やアスパラガスを思わせる根菜
スキレット(チャービス):ニンジン科の根菜。細くて白い根で、ニンジンとジャガイモに似た食感
・・・だそうです。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第21節 
サルシファイ:スコルツォネラ:スキレット


11スキレット、32サルシファイ、33スコルツォネラ
LEGMES ET PLANTES POTAGERES より

これら3つの根菜の栽培方法はすべて同じで、ニンジンやパースニップの栽培法とよく似ています。小石などの障害物のない軽くて厚い作土層で、日当たりの良い環境が最も適しています。種まきシーズンは 4 月です。 深さ1インチ(2.5 cm)の穴に条間12か14インチ(30 - 35 cm)の筋蒔きとします。株間は5か6インチ(12.5 - 15 cm)間隔になるよう間引きます。そして雑草を除去してきれいに保ちます。

すでに記したように、これらの根菜は冬の間保存することができます。


2023年9月25日月曜日

19世紀流栽培 ジャガイモ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 16世紀の園芸書では見当たらなかったジャガイモ。19世紀には重要な作物となって、病気も広まるくらい。さすが当代きっての園芸家ウォルター・ニコル先生、まだウィルスが知られていなくても、感染した植物が現れたらすぐにすべて処分しろ、と適切なアドバイスをなさっています。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第20節 ジャガイモ


ジャガイモはほぼどんな菜園でもたくさん収穫できますが、軽いローム土で最もきれいなイモが収穫できます。 ジャガイモを栽培するために土に肥料を施すこともあれば、施さないこともあります。 施す場合は、通常、土壌の性質に最も適した種類の肥料として、いずれかの畜糞を適度に施肥します。

ガーデンニングをする目的は、時に作物を切り替える場合を除いて、一般には促成栽培するためです。その目的のために何か早生品種を暖かいボーダーや寒さを防げる場所に、ジャガイモを3月初め頃、条間18~20 インチ(45~50cm)、株間 6インチ(15 cm)で植え付けます。 早いほど悪い結果の可能性が高くなります。たとえかなり早くに植え付けても、寒い中で芋片が生長し始めることはほとんどありません。また、強い霜や多量の湿気が続いた場合、芋片は大きなダメージを受けることになります。

メインの本作には、露地に、土壌の種類と質に応じて20〜30インチ(50〜75 cm)間隔の畝に株間6インチ(15 cm)から12インチ(30 cm)で植えます。3月中旬から5月上旬までならいつでも植えることができます。株分けした小イモは通常、3 インチ(7.5 cm)の深さに埋めます。 先端が丸いディブルで地中に押し込むか、あるいは筋状に作った穴に埋めていくこともできます。 軽い土壌なら前者の方法で、硬い土壌なら後者の方法に従います。

除草してきれいに保ちます。 そして、草丈が3インチ(7.5 cm)に達したら、茎に少し土寄せし、9〜10インチ(22.5〜25 cm)になったら、十分に土寄せしましょう。その後に出てきた雑草は手で抜きます。 根が伸び始めた後は鍬を入れないでください。

種イモとするジャガイモの切り方に関して多くのことが言われてきました。丸ごと植えることを推奨する人もいれば、芽が一つ付いた芋片にカットすることを推奨する人もいます。 植える2~3週間前に切る人もいれば、切ってすぐ植える人もいます。 私の方法はこうです。 大きいものは4つまたは5つに切り分けます。 中型のサイズは2つまたは3つに切り分けます。 そして小さな芋はカットせずまるごと使います。 カットして24時間経過後、 48 時間以内に植え付けます。そうすれば、芋片は適度なサイズと活力を保ち、無駄がないでしょう。 腐敗を防ぐために十分に乾燥させますが、即時の植生*を防ぐほど乾燥しすぎないようにします。

シュートを植える方法が正に流行しています。 ひとつ、私はこれを何回も公正に試してみましたが、ほとんど役に立たないと確信しています。

葉巻きは病気であり、ジャガイモの栽培者に多大な損害を与えていて、おそらくまだ有効な治療法も発見されていません+。

この原因についての第1の意見は、子球の芽に虫が入ったことによって引き起こされたと考えられています。しかし、同じ根からきれいな茎が出ることもあれば虫が入った茎が出ることも頻繁にあります。この状況がずっと続いているのは明白です。

2番目の意見は、重すぎるまたは湿った土地に植えたからというものです。

3番目の意見は、極度に肥料の乏しい荒れた土地に植えたからというものです。

4番目の意見は、同じ土地にジャガイモをしょっちゅう繰り返し作ったからというものです。

です。

そして最後に、最も一般的な意見として、種芋を変更しなかったからというものです。

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* 国内のさまざまな地域で昨シーズンに行った比較観察から、不作のときに(食用とするジャガイモを)スコップで掘り出して、芽や株分けを取り出すことは有用であると私は確信しています。 食用部と植え付け用の部分以外、根の残りの部分は牛や豚の飼料として利用することができるからです。ただし、(ジャガイモを収穫する)スコップは最も深く掘れる種類のものを使うべきであり、すなわち植え付け用には直径 1 インチ(2.5 cm)以上の半球でなければいけません。 浅いところの子イモは弱すぎるでしょう。

+ 私はたった今知ったところですが、エジンバラ近郊の尊敬すべき紳士は葉巻きの原因は種芋が熟しすぎていることにあると、実際に自分で行った実験から、確信しています。 彼は、この病気の治療法として、種芋にするジャガイモは5月15日以前に植えるべきではないとアドバイスしています。 そして、種芋用のジャガイモは料理用のジャガイモよりも緑化した状態のものを掘り上げるべきであるとしています。

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いずれにせよ、これは病気であり、誰もが治療に努めるべきです。そのためのヒントとして以下のことを提案します。価値があると思われる場合には、素直に適用し改善されることを願います。

最初の意見としては、実際の原因は昆虫だろうか、それとも未知の原因によって芋片が病気になった結果だろうか、考えてみる価値があります。

原因が昆虫だなんて、私には考えられません。

しかし、それが子イモまたは根の病気から進行する可能性については、しかるべき理由があるように思います。

この病気の原因は、霜、湿気、カビ、または過度の乾燥による種芋の損傷によって発生する可能性があります。

そして、病気にかかっていない種芋、シュート、子芋からは、清潔で新鮮でよく成熟した種芋と同様に、健康に育つことが期待され、将来そうなることもよく理解されています。

2 番目と 3 番目の意見に関しては、実際のところ、それらは同じことを言っています。

どちらもその環境がジャガイモの性質や傾向に適していないことを示唆しています。

ただ一つ言っておきたいのは、植物が成長を妨げられれば、原因が何であれ、必ず病気が起こるということです。

ジャガイモのように成長の早い一年生植物では、この症状は他の植物よりも早く発見できます。

4番目の意見に関しては、それは確かに説得力があると思います。

野生種でない食用の園芸種は同じ土壌で連続して同じものを栽培した場合、多かれ少なかれ変化していくものです。故におそらく今後も変化していくと推測するのが合理的です。しかし、場合によっては、ジャガイモがサイズと形状は退化するものの、葉巻きすることなく同じ場所で連続して何シーズンも栽培し続けられているので、葉巻きの原因ではないと証明できます。

最後の最も一般的な意見に関して言えば、 種芋を変更したいとなると、それによって、1 つの農場から別の農場へあるいはあるの国や地域から別の国や地域へ種芋を移すということになります。 それはこの問題の長所と短所の両面について多くのことが言えるでしょう。

しかし、お断りしておかねばなりませんが、これが原因であるという確信を私にもたらすものでは決してなく、実際、それが作用する原因であるという可能性は最も小さいということを、断固として言わなければなりません。

それどころか、葉巻きは、この誤った概念によって、これまで知られていなかった場所にもたらされることがよくあります。

しかし、種芋は、たとえかなりの範囲であったとしても、ある地区や国から別の地区や国に運ばれるのと同じように、同じ農場や庭内でも変化するのではないだろうか?

ジャガイモはワインが海で運ばれるか陸で運ばれるかによって変わるように、土に植える前に改良できるでしょうか?最後に収穫したものと異なることが起こりますか?

そんなことは決してありません。

ある土地から種芋を持ってきた者は、何の理由もなく、彼が一度も見たことのない、本質的に異なる種類のものを植えることになると確信できますか?おそらくそのようなことは起こらないでしょうその種芋の親芋とまったく同じイモとなるでしょう。

したがって、私は、感染した植物が現れたらすぐにすべて処分することによって、健全な小芋を保つよう何としても苦心すべきと考えます。

植えるまでは霜、湿気、またはひどい干ばつから守ります。 弱っていない、重要でないタネイモを植えます。通気が良く、よく粉砕されて、適度に栄養豊かな、中程度の質感の、軽めの土に十分なスペースを確保して植えます。

雑草は避けます。

この病気に付随する不安を克服するために適切な見識が必要です*。

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* 読者はこの問題について、私が書いた次のようなタイトルの論文で詳細を知ることができます。「植物の病気の原因とその治療法や予防のヒントを探る。」 最近エディンバラで出版しました。

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2023年9月18日月曜日

19世紀流栽培 エンドウマメ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

ここでは“早生品種から晩生品種までのタネがあれば、11月から6月まで播種して栽培できる”といったことが書いてありますが、最近はタネの価格も高くなって早生から晩成までタネを揃えるのはなかなかの贅沢ですね。今年の春、ミックスビーンズの中からエンドウマメを拾って蒔いて芽は出たものの、うまく生育しなかったので、涼しくなって再挑戦予定です。何の品種か知らんけど😅

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第19節 エンドウマメ

80: Billhook Peas, 81:Snow Peas, 82: Téléphone Peas
LEGMES ET PLANTES POTAGERES より

エンドウマメは通常、天候が許せば 6月から 11月までの期間に需要があります。

促成栽培で最も成功する方法は次のとおりです。

品種トゥルーアーリーフレーム(または、それが手に入らない場合はチャールトン)を 11月初め頃に育苗箱または大きなポットなどに一定量、播種します。それをピーチハウスや温床フレームなどに入れて、空気と光をたっぷりと浴びればゆっくりと成長します。 2月中旬か3月初めまでここに置いてください。

その後、屋外の暖かく風通しの良い環境に置きます。夜は保温のマットで覆い、荒天の場合は最初の頃は日中でもマットで覆い、徐々に順化するよう注意してください。天気が十分に穏やかなときは、時に応じて夜もマットを外したままにしてください。

こういった管理を4月初めまで続け、その後、南向きの暖かく日当たりの良いボーダーに、深さ3インチ(7.5 cm)の植え穴を作って、育苗箱から苗を慎重に取り出して、株間1インチ(2.5 cm)で根が傷つかないように注意して植えていきます。

(直播きなら)エンドウマメは暖かく日当たりの良い場所に厚蒔きして、冬中ベルガラスまたはハンドガラスの下で管理し、マットなどで激しい霜から守ります。 春に順化させ、上記のように移植してもうまく成長しますし、早い時期に収穫できるでしょう。


連続的に収穫したい場合は、1月初め頃に同じ品種を同じボーダーか同様の環境の場所に1回目のタネまきを行います。

2回目はチャールトンとドワーフマロウも、3月初め頃、屋外の菜園に蒔きます。

3回目は、ドワーフマロウかトールマロウ、ブループロイセンなどの品種を蒔きます。

最後に蒔いたものはすぐに地上に芽を出します。これを6月の初めか中旬まで繰り返します。
しかし、最後の 1~ 2回の種まきはチャールトンかフレームといった品種にする必要があります。この2種は早生と晩生の両方に最適な品種です。


エンドウマメは、ほとんどどんな種類の庭地でもよく育ちます。しかし、たくさん収穫するには粘度の強い土壌が最適です。

栽培するところには、エンドウマメのために肥料を与える必要はありません。一般に、肥料を与えたり休耕を要する作物の後にエンドウマメを植えます。


最良の方法は、10 インチ(25 cm)離してダブルラインで筋蒔きします。 通常、そのダブルラインの間に支柱を1列立てて、両筋のエンドウマメを誘引します。 支柱間の距離は品種の大きさによりますが、4~5 フィート(1.2~1.5 m)とします。 シングルラインで筋蒔きした場合、支柱の距離はそれより 1フィートほど狭めます(0.9~1.2 m間隔)。

雑草はきれいに取り除き、草丈が約2インチ(5 cm)になったら土寄せします。 次に、8〜10インチ(20 〜25 cm)くらいのとき、そして最後は花が咲き始めるときに土寄せします。

一般にエンドウマメの抑制栽培はべと病に悩まされ、成長が遅れ、肥大が妨げられます。 おそらく最良の対処方法は、肥沃で軽く乾燥したローム土壌の風通しと日当たりが良い環境に播種することです。


2023年9月10日日曜日

19世紀流栽培 パースニップ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

明治以後、積極的に西洋野菜が導入されてキャベツやアスパラガスは今やポピュラーな定番野菜になりました。一方、パースニップも同時期に導入されたのに、どんどん生産量が減っていって、珍しい野菜になってしまいました(東京や一部の地域では見かけますか?)

私はパースニップが大大大好きなので、もっと流通してほしいです。ニンジンとサツマイモが好きな人は絶対ハマると思います!!

19世紀初期の本書では、驚くことに、パースニップは食用より牛の餌にピッタリと書かれています。イギリスは栽培適地で苦労せずにたくさん収穫できるからでしょうか。そっけない解説ぶりです。

関東に住んでいた頃は何とか栽培できていましたが、九州は気候がちがうからか、うまくいっていません。

POIROTさんは福岡郊外で栽培されているので、希望を捨てず挑戦し続けたいと思います。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第18節 パースニップ


この根菜の栽培はニンジンの栽培とほぼ同じなので、種まきの時期が3月1日から5月1日であること以外の説明は不要でしょう。

葉はニンジンよりも大きく成長するので、株間はニンジンよりもさらに1〜2インチ(2.5〜5 cm)広く空ける必要があります。

この根菜は、現在では食卓には多くのぼらなくなっていますが、非常に栄養価の高い野菜です。 牛の餌として非常に有益であることが知られています。

ニンジンが馬に良い食べ物であるように、パースニップは牛に良い食べ物です。そして、 たとえ不毛な土壌でも収量の多い作物です。


2023年9月6日水曜日

19世紀流栽培 タマネギ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 洋食に欠かせない野菜のタマネギ。 ポタジェの野菜たちのビンテージポスターでも4つの異なる形のタマネギが描かれていました(下図)。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第17節 タマネギ




タマネギはほとんどの人が好きな価値ある野菜です。 完璧に栽培するには、粘性が強くて肥沃なローム土が必要です。 しかし、雨季には軽い土壌の土地でうまく育っているのをよくみかけます。

いずれの土壌でも、土地は肥料を十分に与える必要がありますが、播種時に施肥すべきではありません。

最適な方法は、肥料を与える時は直前に作付しない状態にしておくか、軽く収穫するかします。
肥料は土壌の性質に最も適したものならどれでもよいです。
そうでない場合や播種時に肥料を施肥せざるを得ない場合は、単肥よりも混合堆肥を利用すべきです。

種まきの時期を明確に決めることはほとんどできません。どんな場合も、湿気が多すぎたり干ばつ気味だったりすると夏に生育が荒れるのをよく見かけます。干ばつの場合は害虫によってタマネギは確実に生育できなくなります。

私がこれまで見てきた中で最高の収穫は、1月中旬頃に播種されたものでした。
ただし、最後のタネまきシーズンである2月中旬から3月初めにかけては、一般にその時期の天候は小さな種子の播種に適しているため、より良い時期であると思われます。

私はまた、8 月 初め頃に種を蒔いて育てたタマネギは素晴らしい収穫物となるのを頻繁に見てきました。
その場合、翌年の5月初めごろが芽が伸び始める時期にあたりますが、タマネギがとう立ちしないように、すべて成長点を摘み取る必要があります。
実際、これが軽めの土壌で収穫を得る最も確実な方法のように思われます。 しかし、このやり方は湿った土地ではお勧めできません。

タマネギは4フィート(1.2 m)幅の栽培ベッドか、条間1フィート(30 cm)で列状の穴に播種する必要があります。
栽培ベッドなら5 ~ 6 インチ(12.5~15 cm)四方に1株となるよう間引きし、穴まきの場合は 株間で3インチ(7.5 cm)の蒔き穴を配置します。
この気候に最もよく適応している品種はストラスバラです。ポルトガルなどの品種も十分に成長しますが、うまく熟すことはめったになく、そのため日持ちしません。

タマネギは移植することができます。
ベッドや植え穴に欠株ができた場合は、この(移植)方法を実践して地面に欠株の場所がないようにする必要があります。

いずれの場合も、地面に雑草がないようにきれいにしてください。

そして、収穫に適するようになる約 3 ~ 4 週間前に、茎をすべて折って寝かせます。これには、2 人が棒の端をそれぞれ持ち、一般に球根から 4 インチ(10 cm)の高さにその棒を持って、地面から一定の距離を保ち、植物に当たるようにして、通路や畝間をゆっくりと歩くことで最も迅速に実践することができます。これにより、葉の成長が阻害され、その結果、球根がより早く膨らむので、特に雨季や晩生栽培の時に非常に役立ちます。

タマネギは掘り上げて、快適な乾燥した状態で保管することが重要です。

そこで、タマネギが成熟に近づいたら、好天の日に収穫し、保管の準備として頻繁にひっくり返し、乾燥した風通しの良い場所で重ねずに広げる必要があります。そして、紐に吊るして、霜から守れる小屋やロフトに吊るすのが、他の作物と同様優れた保存方法です。

冬と春に緑色部分を収穫する場合は、7月末か8月初め頃にタネを厚蒔きする必要があります。ストラスバーグほどこの目的に適した品種はありません。ウェルシュオニオンはこの目的でよく使用されてきましたが、現在では一般に評判が良くありません。

2023年8月27日日曜日

[近況] ”自然に還る”のキッチンガーデン:ワンパノアグのスリーシスターズガーデン

"耕さない、掘らない、埋めない、畝立てしない" をモットーに、そもそも鍬も持っていないので、畝立てもむずかしい。そこで、畝の代わりにワンパノアグのスリーシスターズガーデンに見られるようなマウンドを作りました。マウンドは直径30 cmか45 cmで高さ10 cm程度のかわいい小山です。

北米インディアン・ワンパノアグのスリーシスターズガーデンではたくさんのマウンドがまるで月のクレーターみたいな景観だったそうです。17世紀初頭のポカホンタスの世界はこうだったのかな?


我が家にはとりあえず2つ作りました。春には、直径45 cmのマウンドにトウモロコシ4本と豆4本、直径30 cmのマウンドにカボチャ4本を植えて、トウモロコシ・マメ・カボチャのスリーシスターズをそろえたいです。

【作りたてのマウンド】土が落ち着いて、いい感じに雑草がカバーしてくれますように。


【マウンド作り途中】移植ゴテで作れます。


苗床には、駆け込み収穫をねらって、サヤインゲンのタネをまきました。ホウレンソウのタネもついでにまきました。なにせ相当古いタネ(5年以上前)なので、発芽すればラッキー、といったところです。YouTubeで瀬戸内まいふぁーむの高内先生が、1日タネを水に浸けて翌日冷蔵庫に入れることで酵素の活性を促してからまく方法を解説されていました。ダメ元でこの方法でタネをまいています。







2023年8月26日土曜日

19世紀流栽培 リーキ(ポロネギ):ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

イギリスの本なので春まきしか書かれていませんが、日本の暖地なら秋まきでしょう。

苗の植え付け方法が棒で土に穴を開けて押し込むだけというのが面白いです。(日本だとクワで溝を切って、そこに立てて、溝を埋め戻するのが一般的?)

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第16節 リーキ(ポロネギ)

ロング・リーキとジャイアント・リーキ

LEGMES ET PLANTES POTAGERES より


これは耐寒性の野菜で、ほとんどどんな種類の庭土でもよく育ちますが、粘度の強いローム土で最も多く収穫できます。 この作物は、特に春に収穫するには土に必ず肥料を与える必要があります。なぜならリーキは土をかなり消耗させるからです。最適な施肥を行えば、どんな土地でも栽培可能です。

種子は2月初めから4月初めまでいつでも、軽くて肥沃なローム土の苗床に播種できます。 品種「トルースコッチ」(広葉または剣葉タイプの品種)が好まれます。

植え付け時期は6月初めから8月初めまでです。 植え付けは条間12〜14インチ(30〜35 cm)、株間5〜6インチ(12.5〜15 cm)とします。

最も知られている方法は、植え付け用の棒(setting-stick)で深い穴を作り、苗をその穴の底まで押し込み、穴は塞がず開けたままにしておくことです。これは、植え付け時間を節約する観点から行われています。この方法だと、まるで土が植物の周りを閉じていくかのように植物が早く根を張ることがわかっています。 と同時に、うまく軟白化させる機会ともなります。

年が変わった春の終わり頃に収穫するためには、5月に播種して8月末または9月初めに植え付けます。

雑草をきれいに取り除き、成長中に 3 ~ 4 回時期をずらして葉を切り取ります。これにより、新しい芯葉が生え、その結果、茎を通常よりもはるかに大きく成長させることができます。

2023年8月25日金曜日

19世紀流栽培 ホースラディッシュ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

日本には世界に誇るわさびがあるし、ホースラディッシュも便利なチューブ入りが売っているのでなかなか栽培に挑戦する気になれません(九州だし)。でも、きっとおろしたてのわさび同様、おろしたてのホースラディッシュの香りは素晴らしいのでしょうね。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第15節 ホースラディッシュ

この健康に良い根は多く利用され、常に需要があります。
栽培には肥沃な素晴らしいローム土が最適ですが、作土層の深さが 1 フィート(30 cm)あれば、一般的などんな種類の庭土でも十分うまく育ちます。

根のクラウンを分割したもので最も早く繁殖させることができますが、根のどの部分でも芽さえ着いていれば成長した株になります。その繁殖時期は10〜11月と3〜4月です。

条間15インチ(37.5 cm)で深さ6~8インチ(15~20 cm)の溝の中に株間6インチ(15 cm)となるように植えます。 あるいは根かさし穂のサイズに応じて深めに軽くさし込むようにして植えます。

この植物は、雑草を除いてきれいに保つこと以外、栽培管理を必要としません。 そして完璧な根がほしいなら、3年か4年ごとに新らたな栽培地を設けます。


2023年8月12日土曜日

19世紀流栽培 葉物(ケール):ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

ここでの「葉物」は結球しないキャベツの仲間のケールのことだと思われます。”サボイ”、”ケール”、”ジャーマングリーン”はそれぞれ、縮み葉タイプ、縮みのないタイプ、切れ込みタイプかな?と思うのですが。。。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第14節 葉物(ケール)

葉物、つまり、サボイ、ケール(カイル)、ジャーマングリーンなどは、あらゆる点でキャベツと似た方法で栽培されます。 一般的に日当たりの良い露地に植えられます。

播種時期は2月、3月、5月、6月、8月です。 そして植え付けの時期は、3月、5月、7月、8月、9月です。

ただし、継続的に収穫するには、2月から 9月まで 3 ~ 4週間おきに植えます。

土地の強さ、季節、大きさ、栽培期間などに応じて、周囲12〜24インチ(30〜60 cm)の株間とします。

18世紀のガーデニング:『誰もが庭師に』序文

フランス革命(1789年)の頃、1782年ロンドンで出版された園芸書です。なんだか期待をもたせる序文です。 当時最先端のきわめて実践的な栽培法が園芸暦として解説されているそうなので読んでみたくなりました。 なお、温暖化の影響が顕著でなかった19世紀の園芸書はどれも、暑さ対策はせい...