2023年10月18日水曜日

19世紀流栽培 シーケール:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

19世紀、英国で人気のヤサイ、シーケールが本書でもしっかり登場しております。ウドやホワイトアスパラ、チコリのように軟白化させて季節感を楽しむヤサイなんでしょうね。

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第24節 シーケール

この野菜は、深さ 15 ~ 18 インチ(37.5~45 cm)の軽くて肥沃な砂質土で最もうまく栽培できます。 ただし、尖った砂粒や漂流砂とよく混ざり合った軽めのローム土であれば、かなりうまく栽培できます。 硬い土壌では、ほとんど成長せず、冬には成長せず枯れる傾向があります。

栽培方法は単純です。この植物は種子から育てることも、根から株分けして育てることもできます。春にたくさん芽が出て、これが食べられる部分です。最も適した方法は、(3 月または 4 月に) 条間1ヤード(0.9 m)で作った畝にタネを蒔くか、または株分けしたものを植え付けます。 そして株間を10インチ(25 cm)か12インチ(30 cm)にすれば十分です。

春に新芽が伸びてきたら、茎に少量の土を寄せると、早く軟白して使用に適した状態にすることができます。

常に雑草をきれいに取り除き、秋か春には、根を傷つけないように、少量のコンポスト堆肥か完熟畜糞堆肥を1箇所にまとめて埋めておきます。と同時に畝上に腐植土を少し撒きおきします。 アスパラガスの栽培方法をほぼ踏襲すればよいです。

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