2023年10月16日月曜日

19世紀流栽培 ホウレンソウ:ウォルター・ニコルのキッチンガーデン

 ニコル先生は、以下のようにホウレンソウはどんな土壌でも、どんなタネの蒔き方でも、春作も夏作も冬作もいかにも育て易そうに書いておられますが、私はタネを蒔いても発芽しない状況が続いています。なんでだろう???

第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培 
第23節 ホウレンソウ

夏作については、どんな土壌でも育ちます。 しかし冬作では、軽くて肥沃なローム土と乾燥した環境が最適です。

肥料は後作のためを除けば、めったに与えられません。 ただし、冬の栽培では、適度な(畜糞堆肥の)肥料を与えれば大きな効果が得られ、春にいっそう大きく成長するでしょう。

春作と夏作の場合は、2月はじめから8月はじめまで、10日おきに、タネが丸い品種を1フィート(30 cm)間隔で薄くスジ蒔きします。冬作はとげのあるタネの品種をまきます。7月中旬から8月中旬まではいつでも、上記のようにスジ蒔きします。

バラ蒔きを好む人もいます。 しかし、各株が同じように清潔できちんと保たれていれば、どの蒔き方かはあまり重要ではないと思います。 ただし、スジ蒔きすると収穫が手際よくできて、きれいに保つのが容易になります。

夏は成長が早いため、除草や鍬入れはほとんど必要ありません。 冬は通常 1 ~ 2 回行えばで十分です。

ホウレンソウは移植することもできるので、播種しては移植を繰り返すことで継続的な栽培が可能です。

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