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2026年1月31日土曜日

19世紀末の園芸施設:40. 様々な暖房方法 III-9 低圧(常圧)温水暖房 −独立型のボイラー−

   ボイラーの中でも作り付けでない、移設できるタイプの独立型ボイラーについての項です。

HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881)

様々な暖房方法 Ⅲ 

低圧(常圧)温水暖房


独立型のボイラー

ボイラーの設置場所に最適な材料は熱伝導率の低い素材(例えばレンガ)ですが、ボイラーを可搬式にしたいことが往々にあります。

可搬式の独立型ボイラーの場合は、通常、レンガではなく鉄が用いられます。鉄は熱が伝わりやすいので熱が逃げやすく、熱効率は若干犠牲にしなければなりません。

非常に小型の可搬式ボイラーは保温材で囲わなくてもはそれほど問題はありませんが、大型の可搬式ボイラーはストークホール(炉の前の作業部)の作業者が熱の輻射を受けないように何らかの手段を講じる必要があります。

通常の独立ボイラーは直立した円錐形で、水平断面の形は長方形または円形です。これは実質的には改良型のサドルボイラーと同じです。

図105は水平断面が長方形の円錐形独立ボイラーを示しています。

このボイラーは、前面にスライドドアがあり、背面にある絞りダンパーで空気の出入りを調整しています。

点線は円錐形の「フィーダー(燃料庫)」を示しており、ここに燃料を積んでおくことができます。

図105. 円錐形の独立ボイラー


直径4インチ、約100フィート(30メートル)以下の長さのパイプしか加熱する必要がなく、ストークホールのスペースが非常に限られている小型ボイラーにはこのようなタイプが非常に適しています。


図106と107は大型の独立型ボイラーを示しています。

これらのボイラーは、非常に巧妙な構造のエアジャケット(特許取得済み)を備えています。 

ご覧のとおり、ボイラーの周りには鉄製の囲いがあり、その囲いの外側にさらにもう一つの鉄製の囲いがあります。

外側の囲いの底部の孔から、この2重の囲いの間の空間へ空気を送り込みます。

内側の囲いに空けられた孔から入った空気の一部は火格子の下側に送り込まれ、残りの空気は2つの囲いの間を上昇し、炉の上部へ送り込まれます。

燃焼のための空気(酸素)の供給は火格子の下側に限られているため、炭酸ガス(CO2)が発生しますが、空気を上部から追加してやると炭酸ガスは炭酸(H2CO3)に変わるので、燃焼がスムーズに行われ熱損失が少なくなります。(213ページ参照)。

図106. 独立型の熱風炉ボイラー(デニス社特許、特許出願公開コードA2C)


さらに、二重の炉の囲いの間を絶えず空気が通過することによって生じる対流が外側の囲いから放射によって外へ逃げる熱を炉内に戻してくれます。

すなわち、この装置は「保温機能」と「給気加熱機能」を同時に備えていることになります。

さらに、炉の底だけでなく上部にも酸素が供給されるため、燃料をより厚く積んで燃やすことができるので、空気を火格子の下側からのみ供給するタイプよりも、焚べる作業が少なくてすみ、燃焼が長持ちします。

機関車などのボイラーでは、火格子に空気を供給するための様々な工夫があります。炉内の燃料が厚く積まれて燃焼している場合、火炉の上部からも空気を供給する必要があることがよく知られています。さもないと、二酸化炭素が満ちて燃焼不全になり、熱損失が甚大になるからです。


独立型ボイラーは、暖房を必要とする住宅内に設置してはいけません。

ボイラー自体から放射される熱を住宅の暖房に利用しようとするのは間違った節約方法です。

燃焼生成物が住宅内の空気と混ざり合うと、重大な被害を発生させる恐れがあるからです。


図107. 熱風囲いのある独立型の管状ボイラー。(デニス社特許、特許出願公開コードA1C)


2026年1月8日木曜日

19世紀末の園芸施設:40. 様々な暖房方法 III-8 低圧(常圧)温水暖房 −ボイラー−

   子供の頃のお手伝いは石炭風呂の灰の掻き出しでした。なので、19世紀のボイラーの火炉のあたりは何となくイメージできるような気がします。スイッチ一つでお湯が沸く装置しか知らない世代はイメージしにくいかもしれませんね。

HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881)

様々な暖房方法 Ⅲ 

低圧(常圧)温水暖房


ボイラー

温水ボイラーは数え切れないくらい多くの種類が開発されています。

それらの全て、あるいは一部を説明するだけでも、本項に収まりきれません。そこで、ここではボイラーの原理と、一般的な特徴を簡単に整理し、注意点をいくつか列挙したいと思います。

ボイラーの出力は主に加熱される面積に依存しますが、炎と高温ガスが高温でない面に接触する場合、放出される熱量はその受熱面の配置に依存します。

この受熱面が平坦で水平であり、その下に火炉がある場合にのみ、完全に効率的であると言えます。

火炎上の面が垂直の場合の効率は50%と見積られ、炎より下にある水平面は効率に全く寄与しません。

例えば、

図100に示すように、長方形のボイラー(A-B-C-D)の下に火炉があるとします。

面 A は面全体の熱効率が高いです。炎が上昇するなどして面Aに直接当たるため、ボイラーの下部の水が加熱されて上昇し、より冷たい水に代わるからです。

高温ガスなどは面Cに当たりにくく、仮に当たったとしても、水の上部表面が温められるだけで対流は起こりにくいでしょう。

さらに、微細な灰や煤は面Cに付着しやすく、水への熱伝導をさらに阻害します。

ボイラーの面Aが1、面BとDがそれぞれ1/2、面Cでの伝熱効率が0の場合、有効伝熱面積比率は全面積4(A ,B ,C ,D各面が1)とすると、2、つまり全面積の半分となります。

図の面A、B、C、D全面に水が面する内部炉の場合は、これと逆のことが起こります。面Cは1、面BとDはそれぞれ1/2、面Aは0として計算します。その結果、全有効伝熱面積比率はボイラーの下に火炉がある場合と同じ、2となります。

ボイラーには、炎が直かに当たる面の他に、炎が直に当たらないものの、煙突へ向かう燃焼生成物からの熱が伝わる2次的な面があります。

このような2次的な煙道または管面での有効伝熱量は、通常、その面積の約3分の1(Hood の式)として、または直径の1と1/4(Molesworthの式)として計算します。

図100. ボイラーの有効伝熱面積(鉛直断面)


ボイラーの炎が直に当たる面では、面積1平方フィートあたり、直径4インチのパイプなら40~50フィート、直径3インチのパイプでは55~66フィート、直径2インチのパイプでは80~100フィートが加熱できると推定されます。

この計算でボイラーの大きさを決める際には、慎重に行う必要があります。

小型ボイラーと大型ボイラーの放射による熱損失率は小型ボイラーの方がはるかに大きくなります。さらに、小型ボイラーでは煙突に流入する気流の温度が大型ボイラーよりもずっと高くなります。

また、燃焼条件も大きく影響します。燃料消費が2倍になると、通常の状態よりも多くの熱をボイラーから得ることができますが、この方法で単純に2倍の効率が得られるというわけではありません。燃料消費量が2倍になっても、暖房能力は2倍になるどころか、それよりずっと少なくなるからです。

各メーカーは、それぞれのボイラーが加熱可能な配管の長さを提示しています。

しかし、燃料の節約という観点から最も有利な方法は、可能とされる配管長さの50%の配管長で使用することです。言い換えれば、ボイラーが加熱できるとされる最大配管長 f を超えないようにすべきです。

一部の専門家は、暖房に必要な暖房面積をハウスから直接推定しようと試みています。

例えば、次のような方法が提示されています。 

「暖房するハウスの容積を測り、半耐寒性植物の場合は100フィートごとに、ボイラー面積10平方インチ、火格子面積1平方インチを与える。熱帯植物の場合はこの比率を2倍にする。促成栽培の場合は必要な温度に応じてその中間の比率をとる。」

ハウス内で得られる温度は、ボイラーが出力する熱量よりもハウス内での熱の放射面積に大きく依存することが分かっているので、まず必要なパイプの長さを決定して、それから必要なボイラーのサイズと出力を計算するのが唯一最適な方法です。

ボイラーを選ぶ際には、他の条件が同じであれば、火が直接当たる面積が最も大きいボイラーが最も経済的であることに疑いの余地はありません。

このようなボイラーは、火が直に当たる面積が小さく、その出力を主に補助的な加熱面や二次加熱面に頼っているボイラーよりも優れています。

つまり、燃料から最大限熱を引き出し、それを放射面で再び放出できるかどうかがボイラーの良し悪しを決めます。

ボイラーの設置場所や炉の状態に大きく左右されるため、ボイラーの選定においては、これらを十分に考慮する必要があります。


ボイラーは鋳鉄や錬鉄で作られています。鋳鉄は錬鉄ほど腐食や付着に強くありません。

もちろん、鋳鉄は錬鉄ほど耐圧性が高くありません。しかし、かかる圧力は水頭による圧力だけなので、耐圧性はそれほど重要ではありません。(「ボイラーの位置」の項を参照してください。)

通常、適切に燃料を供給していれば蒸気は全く発生しません。(水頭圧のみで蒸気圧は考慮しなくてよい、ということ。)

ただし、錬鉄製でも鋳鉄製でも、ボイラーはすべて使用前に1平方インチあたり40ポンド(=276 kPa;1000mlのパック牛乳138本分)以上の圧力に耐えるか試験する必要があります。


[サドル型ボイラーと管状ボイラーの特徴]

ボイラーには様々な形状がありますが、通常はサドル型ボイラーと管状ボイラーの大別できます。

サドル型は直接火が当たる部分がほぼ平坦な面ですが、管状タイプは一連の管に火が当たります。

サドルボイラーは製造業者が煙道を枝分かれさせたり増やしたりした結果、さまざまな形状のものが出現しています。

そのため、直接火の当たる面とは無関係に、煙突に到達する前に最大限の熱量を取り出そうと可能な限り大きな二次表面を設けています。

サドルボイラーの伝熱面は波状になっていて、高温のガスと炎が表面を滑って逃げることがないようにしています。

大規模な場合、通常の「コーニッシュ」ボイラー(円筒形の水平内部燃焼式の耐圧性の高いボイラー)に配熱されるまでの間、サドル型ボイラーで延長することがあります。

サドル型ボイラーはどんな形状のものでも通常錬鉄製ですが、複数の鉛直な内部煙道を持つものは鋳鉄製です。

管状ボイラーの形状にはそれほど多様性はありませんが、製造業者は利点が得られると判断すれば、様々な形状を生み出すでしょう。

垂直方向の管を上部リングと下部リングに挿入し、上部リングを下部リングよりも小さくすることで円錐形を形成する場合もあります。

下部リングとの連通部が戻りの入口、上部リングとの連通部が流出の出口になります。

このようなボイラーには、管とリングの接合部に継ぎ目がない構造のものもあります。

また、複数の管が水平に上下に配置され、それぞれの管が下側の管より短くなるようにすることで、円錐形にしたものもあります。

非常に多くのバリエーションと組み合わせがありますが、すべてのボイラーは4つのグループに分けられます。図101、102、103、および104はそれらのうちの優れた代表例です。

図101は、一般的な錬鉄製サドルボイラーを示しています。

このようなボイラーを設置する際には、通常、両側面に縦方向の耐火レンガ製の内部羽根が配置されます。

これにより、高温のガスはボイラーの頂部に衝突した後、内部羽根の下を後方から前方へ、そしてボイラー上部を前方から後方へ、そして煙突へと流れるようになります。


図101.  サドルボイラー


図102. ハートレー&サグデン社製の「ゴールドメダル」ボイラー


火炉はボイラーの下部のトンネル部分にあって、燃料は通常、ボイラーの前の方から供給されます。

しかし、ここ数年で、サドルボイラーの頂部に管を挿入して上部から燃料を供給できるタイプが発明されました。

図102は、さらに改良されたサドル型のボイラーを示しています。

図102のボイラーには、炎が当たる面と外面(通常のサドル型ボイラーと同じ)に加えて、3本の煙道が追加されています。

燃焼流は炉を出てボイラーの後方を通過した後、中央の煙道を通ってボイラーの前方へ向かう1本の流れとなり、矢印で示すように、側面の煙道を通って2本の流れとなって後方に戻ります。


図103は、縦型の管状ボイラーを示しています。その構造は以下のとおりです。

—ボイラー本体は半々に分かれており、それぞれ底室、隔膜室、上室の3つの中空室で構成されています。これらは2列の垂直の管で接続されています。

中間室すなわち隔膜室は、未燃焼ガスの流出を防ぐためにプレートによって調整されており、燃料節約装置としてだけでなく、部分的な煙配給装置としても機能します。

ボイラーを2つすることで、各半分は幅18インチの開口部で行き来させることができます。

また、片方の半分に事故が発生した場合、その半分を切り離し、もう片方の半分をそのまま稼働させることができます。また、ボイラーには水柵(水止め)が取り付けられていることにも注目してください。

図103. ウィークス社製の2連式直立型管状ボイラー(特許取得済み)


図104は横型の管状ボイラーを示しています。その構造は次のとおりです。

—ボイラーは鋳鉄製のリングで構成され、各リングは同一平面上にある4本の管で構成されています。

隅柱(コーナーポスト)にある印はリングの接合部を示しています。この図では4つのリングが示されています。したがって、管とコーナーポストの接合部には継ぎ目がありません。

各コーナーポストに貫通したコーナープレートとボルトでリングを所定の位置に固定しています。

管は水平に作られ、全体として円錐形になっています。そのため、炎と高温ガスは伝熱面に直角に当たり、伝熱面を滑って逃げることはありません。

コーナーポストは中空構造になっており、水循環のための導管として機能しています。


図104:デニス社(特許)の「A1」水平管式ボイラー


このようなボイラーはセグメントで構成されているため、事故が発生した場合でも、非常に容易かつ迅速に分解し、新しいリングを取り付けることができます。

図には示されていませんが、このボイラーには水柵(水止め)を取り付けることができます。

水平管を持つボイラーは、他の条件が同じであれば、垂直管のボイラーよりもはるかに浅い燃料投入口が必要です。

管状ボイラーは、同じサイズであればサドルボイラーよりも伝熱面積がずっと大きいことは疑う余地がなく、したがって、サドルボイラーよりも効率的であると考えられます。

特に、温水ボイラーでは伝熱面積に比例してボイラーの水量を増やしても何のメリットも得られないことを考えると、これは妥当なことです。

逆に、ボイラーが最小量の水でも伝熱面積が最大ならば、効率は大幅に向上します。

もちろん、ボイラーは常に水で満たされていなければならず、そうであれば水が完全に蒸発してボイラーが損傷する危険は生じません。

蒸気は発生しないはずであり、発生したとしても水頭を超える圧力は発生しないはずです。したがって、圧力上昇による爆発や破損は決して起こり得ないはずです。


[ボイラーの選定条件]

ボイラーを選定する際の条件のいくつかは、おおよそ以下のようにまとめることができます。

・暖房空間における有効な直接伝熱面積は?

暖房空間における有効な二次的伝熱面積は? 

排水不足による不便が生じない高さにボイラーを設置できるか?

設置が可能な場所か?

燃焼で生じた生成物が煙突へと排出される前に、最大限の熱量を確保できるか?

分解や修理、交換が容易か?

燃料はその地域で入手しやすいか? 作業要員を確保できるか?

水の上昇や水の流入と戻りといった流れを遮るものは最小限か?

流入管はボイラーの最も高い位置に、戻り管は最も低い位置に配置されているか?

こういった点はボイラーの購入を検討している人に提示されますが、個々のケースはそれぞれのメリットに基づいて個別に判断されるべきものです。

したがって、すべての条件を知らずに様々なボイラーの中で特定のボイラーを推奨することは不可能です。

ただし、他の条件が同じであれば、鋳鉄製は鍛造製よりも優れており、管状ボイラーはサドルボイラーより優れており、水平管式ボイラーは垂直管式ボイラーよりも優れているということは言えるでしょう。

温水ボイラーに清浄な雨水を集めて使用すれば、硬水を使用した場合より沈殿物や付着物が発生する危険が小さくなります。

水は常に循環してボイラーに出入りしていれば付着物の発生が防がれています。さらに、温水ボイラーは水蒸気発生用のボイラーに比べて付着物の発生が少ないです。


燃料を節約し、火を焚く労力を減らすために、住居に付属する小さなコンサバトリーや温室の所有者はキッチンのボイラーから加熱パイプを引いて操作したいと考えることがよくあります。

しかし、温室とキッチンの床が同じ高さの場合、このような方式は推奨できません。

なぜなら、給水管を床面より下に下げなければボイラーを放熱管に接続できない可能性が高いからです。

たとえ床面より下げる必要がないとしても、放熱管をボイラーよりも高い位置に設置するのは不便であったり、できなかったりするでしょう。

さらに、住宅と兼用のボイラーで上階の浴槽を温めたり、ボイラーと接続して温室よりも高い位置に調理用や家庭用の給湯タンクを設置したりする場合、温室のパイプには冷水しか入ってこないことがよくあります。なぜなら、温い水は自然に最も高い位置へ流れるからです。

また、キッチンの火格子(コンロ)は通常、燃料容量が小さく、燃料補給作業なしで長時間燃焼を維持できるようには作られていません。

その結果、温室の暖房が最も必要な夜間に、火だねはあっても消えてしまう可能性があります。

一般的に、可能であれば温室を専用のボイラーで暖房する方が経済的です。

大規模で複雑な園芸施設では、1台のボイラーで放熱配管をすべて加熱するのが一般的です。

これは非常に経済的で好ましい方法です。

ただし、もし唯一のボイラーが、例えば、強い霜で故障すると、大きな損害が発生する可能性があります。

このような場合、2台のボイラーを連結し、1台が故障しても残りの1台で配管全体に熱を供給できるようにするか、1台のボイラーで運転する一方で、同様のボイラーを予備として連結準備しておくことが望ましいでしょう。

暖房区画が非常に長い場合、あるいはハウスが点在してハウス間に距離がある場合は、複数の中央熱源を設け、各地点にボイラーを設置するのが賢明です。

こうすれば、長い主管を数多く敷設する必要がなくなるため、経済性と効率性が向上します。

2025年12月27日土曜日

[近況] ”自然に還る”のキッチンガーデン:小寒・大寒に備えて

12月25日は、雨が降ってからドーンと寒くなりました。北国の人にはまだまだ空気が温かいと言われそうですが、九州人には十分寒いです。雨だったせいかクリスマスだったせいか、バスが30分以上遅延してバス停で凍死するかと思いました(大袈裟😅)。

5年前に作った木枠が痛んできたので、小寒・大寒に備えて屋根付きの新しいコールドフレームを作りました。 

何の処理もしていない杉板だったのでボロボロになりました。ある意味、自然に還っとります。今はネギと小カブ苗を植えています。

両屋根のNewバージョンが待機中。

苗はこれから。冬はゆっくりとしか成長しないので、コールドフレームへの植え替えはいつになることやら(笑)

10月13日にタネまきしたミニセロリ。寒いので成長の遅いこと。

発芽待ちのタネ。

25℃にセットした保温器に入れました。古いタネなので発芽してくれるだけでうれしいな。


何でも値上がりして生きづらさは増すばかりですが、来年なんとか良い年になるといいですね。


2025年12月13日土曜日

19世紀末の園芸施設:40. 様々な暖房方法 III-7 低圧(常圧)温水暖房 −バルブ(弁)と管の接合−

   商業温室で温湯暖房は見かけなくなっていますが、高級メロンハウスなどでは今も利用されています。温湯はじんわり均一に暖房できるところがきっと魅力なんでしょうね。

HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881)

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低圧(常圧)温水暖房


バルブ(弁)

熱を供給する主管は熱を調節したり止めたりするバルブと密に繋がっています。

表XXIIIで示したように、温水パイプ内の熱を持続的に供給するには、温水が一定の速度で流れている必要があります。

さて、ここでボイラーの火を弱めると、ボイラーからパイプへ流れ出す水(流出水)の温度は流入水(戻り水)の温度に近づくようになり、流れる速度が低下します。そして、温度差がある限度に達すると、熱を持続的に供給するのに十分な速度が得られなくなります。

したがって、小型の暖房システムすなわち1つのハウスあるいは1つの配管系を暖めるシステムでは、火力を増減させることで供給する熱を自由に調節したり停止したりすることができます。

しかし、ほとんどの場合は1つの熱源で複数のハウス区画あるいは複数の配管系を動かすことが多いです。

したがって、1つ以上、複数の配管系列の循環を遮断したり、残りの配管系列の循環を妨げずにある系列を停止したりする機能が必要になります。

これを実現するために、チェックバルブまたはスロットルバルブを使用します。
こういったバルブは、概ね図86と似た構造をしており、絞り通気バルブと同様に平衡状態にあるため、水の動きによってバルブが閉じたり開いたりといったことはありません。

バルブが完全に開いていれば、スロットルバルブのディスクの端以外、温水は循環することができます。バルブを閉じれば温水の循環は完全に止まります。

この種のバルブは開いている時、他のバルブよりも水の循環を邪魔しません。

バルブが単に循環を停止させる目的だけなら、流出管にバルブがひとつあればよく、戻り管にバルブを設置する必要はないでしょう。ボイラーが非常に強力に運転でき、配管がそれに適した配管になっている場合、流出管にのみバルブを設置すれば、水の循環を妨げるよりむしろ流れを迂回させるといった効果的な使い方ができるでしょう。

一般的には、バルブは流出管と戻り管の両方に設置するべきです。

図95に示すように、主管の長さ方向の中央から分岐して立ち上げる主管の一部または全部にバルブを設置することができます。

通常のスロットルバルブは循環を妨げますが、水圧抵抗は生じません。

例えば、運転中のボイラーと予備のボイラーの間、運転中の2つのボイラー間、あるいは大規模で複雑な配管系の特定箇所などでは、高圧バルブが必要となることがよくあります。

使用する高圧バルブは、通常の「ねじ込み式バルブ」のように迂回した流路を作るものではなく、開弁時に完全に、直接、明確に流路となるタイプを使用してください。

以下の図96のバルブはこの条件を満たしています。


図96. 高圧ストレート全開バルブの断面図 (デニス社特許)


このバルブを閉じると、2枚のディスクが機械的にねじ込まれることによって弁座に押し付けられ、あらゆる圧力に対抗します。
バルブを開くと、ディスクは弁座からわずかに後退し、流路部から完全に出ます。

この図はねじ込み式のバルブ弁を示していますが、この原理はスピゴットソケット(蛇口弁と受け口)式またはフランジ式のバルブにも同様に適用されています。

図97は一般的なスロットルバルブを示しています。高圧バルブを流出管に、スロットルバルブを戻り管に設置することが推奨される場合もありますが、そのような組み合わせに利点はありません。

高圧バルブを使用する場合は、当然のことながら、流出管と戻り管の両方を高圧バルブにする必要があります。

バルブのパイプへの取り付けにおいて、注意すべき点が1つあります。


図97.—スロットルバルブ

195ページの図95を参照すると、鉛直の立ち上がった主管は区画Cで途切れ、ハウスDには通っていないことがわかります。区画Cの一端の両側にある放熱パイプは、そのままハウスDまで通っています。配管が区画Dに入る箇所には、図98に示すように、H部にバルブが取り付けられています。


図98.—Hパイプとバルブ

ハウスDを加温する必要がある場合、H部の中央にあるバルブを閉じ、他の2つのバルブを開きます。ハウスDへの熱供給を停止する場合は中央のバルブを開き、他の2つのバルブを閉じます。このシステムの明確な欠点は、Cが加熱されない限り、ハウスDを加温できないことです。


接合部

園芸用の温湯暖房に最も一般的なパイプには蛇口栓と受け口が端についています。

末端がフランジのパイプもありますが、非常に稀です。

末端がフランジのパイプでは、フランジの隙間に水密性の高い接合部ができるように、加硫ゴム製のワッシャーをかませてフランジをボルトで締め付けます。

蛇口栓と受け口を端に持つパイプの接合には以下のような方法があります。

一つは錆止め接合です。

これは、蛇口と受け口の間をロープでコーキングし、湿らせた鉄粉と塩化アンモニウムの錆止め混合物で気密にシールするものです。

この接合は一度作ると、パイプを壊さずに取り外すことはほとんど不可能です。

もう一つの接合方法は赤鉛と白鉛の混合物でロープを使ってパイプをコーキングする方法です。

もう一つはロープでポルトランドセメントをコーキングする方法です。

しかし、最も簡単で、漏水に最も強く、そして最も簡単に外せる接合は円形の加硫ゴムリングを利用するものです。

この接合方法は、リングを蛇口栓の先に置き、受け口または接合口に押し込むだけです。

リングは受け口の端と蛇口栓の端のほぼ中間に位置し、水がパイプ内を循環すると平らな楕円形に丸まります。(図99参照)


図99. 加硫ゴムリング接合部の断面図
A リング挿入前、B リングを受け口と蛇口栓の間に挿入後

短時間で、熱によってリングの外側がパイプに密着し、接合部は特に障害物がなければ長年良好な状態を保ちます。

数分もあれば、新しいリングを挿入することでこのように接合部を修理できますし、接合部を分解してパイプを別の用途に使用することもできます。もちろん、加硫ゴムリングはボイラーに最も近い接合部には使用しないでください。

加硫ゴムリングで接合した装置はリングを挿入した直後から始動できますが、パイプに水を満たす前に、錆び止めやセメントの接合が硬化・乾燥していることを確認する必要があります。

加硫ゴムリングはパイプの膨張・収縮に対応するので、他の接合で発生しがちな漏水の危険性はそれほど高くありません。

前述のように(「鉄骨ハウスと木骨ハウス」51ページ参照)、鋳鉄は温度が32°Fから212°Fに上がると1/889膨張します。つまり100フィートあたり約1.35インチ伸びます。

したがって、特に接合固定するパイプは線膨張しやすいようにしておく必要があります。そうしないと、接合部が漏水しやすくなります。

接合した2つのパイプの温度が異なる場合、流出水側の膨張と戻り水側の膨張が異なります。

給湯技術者の中には独自の接合方法を使い、そのため、パイプを特殊な端部形状にすることがあります。

こういった特殊な接合方法は、後から変更や増築を行う際に同じ形状のパイプを入手することが困難になる可能性や、加硫ゴムリング付きのソケットと蛇口栓付きのパイプに比べて利点が極めて限定的なことから、実用的であるとは言えません。


2025年11月22日土曜日

19世紀末の園芸施設:40. 様々な暖房方法 III-6 低圧(常圧)温水暖房 −空気管と主管−

  温水暖房システムの配管系のうち、空気の排気口とメインの給水管(主管)についての説明です。これまでの温水暖房システムの詳しい解説は、風呂の残り湯のようなぬるい温水でトンネル内を暖めるような場合も有用かも。私には勉強になっています。

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低圧(常圧)温水暖房

空気管

水が適切に循環するためには、配管とボイラーが完全に水で満たされている必要があります。この点は温水暖房ではとても重要です。

配管内に空気が少しでも残っていると、固形の障害物があるのと同様に循環を阻害します。

そのため、発生する空気や蒸気を逃がすために配管の最も高い位置に排気口を設ける必要があるのです。

一つの温水システムに複数の配管列がある場合は、各配管列の最も高い位置に排気口を設けなければいけません。

あるいは、配管列に上昇部分と窪みが複数箇所にある場合は上昇する各部分の最高点に空気の出口(排気口)を設ける必要があります。

空気は水の827分の1の軽さなので、水にのって動く空気は下に移動することは決してありませ。

これらの空気の出口は通常、必要箇所に細い金属管を挿入することで作られます。あるいは、金属管を取りつけにくい場合は配管パイプの上部に小さな蛇口を取り付けることもできます。

蛇口は当然ながら開栓しているときのみ作動するので、少なくとも1日に2回開閉を確かめる必要があります。

細い金属の空気管を取り付けた場合は、自動で作動するように、装置類の上部からさらに約8~9フィートの高さにまで立ち上げて、その先端を図92のEのように折り返して、何も入らないようにします。

この先端部はハウスの外へ導いて、排水溝や排水口へ向けることもあります。

空気管は装置から8~9フィート(約2.4~2.7メートル)の高さでしっかりと垂直に設置されているか、細心の注意を払う必要があります。垂直でないと、管内を上昇した水が滞る部分ができて外気にさらされると凍結する危険があります。

長い空気管を設けることができない場合あるいは空気管内の水が凍結する危険がある場合には、短い管と蛇口、あるいは蛇口を直付けします。ただし、可能な限り、自動で作動する金属管の方が望ましいです。

空気管の直径は非常に小さくて構いません。なぜなら、等圧下では流体(空気も水も流体)の速度はその比重に反比例するからです。すなわち、空気は水の827倍の速度で管から逃げることになります。


主管

暖房する放熱パイプをボイラーに直接接続することは不便ですし、不可能です。放熱パイプは2本の主管すなわち供給管でボイラーと接続するのが一般的です。2本のうち1本はボイラーの最上部に取り付けて、(「行き」の)上昇水を流します。もう1本はボイラーの最下部に取り付けて、ボイラーへ流入する(「戻り」の)下降水用とします。

当然のことながら、主管からは熱が放出されないようにすることが不可欠です。そうしないと、ボイラーとパイプの放熱面との間の適切な熱伝達が減ってしまいます。

この問題を回避するために、地下に埋設されている主管は通常、レンガの溝に入れ、フェルトなどの熱伝導率の低い素材で覆うか、あるいは、静止した空気層に置くのが望ましい方法です。静止空気は熱伝導率が最も低いものの一つで断熱層になります。

レンガも熱伝導率が低いため、ボイラーと放熱パイプの接続部の間の主管はレンガで覆った中空の溝に入れるだけでも熱の損失を減らすことができます。

このように空気で断熱された主管内を温水が流れ始めると、表面から熱が放射され、中空の空気層と周囲のレンガが温められますが、主管、空気層、レンガの温度が等しくなれば放射はほぼなくなります。

主管をレンガの溝に設けることができない地下室などの開放空間に設置する場合は、当然のことながら、フェルト、ケイ酸塩綿、またはその他、熱伝導率の低い素材で断熱する必要があります。

放熱パイプにおいて説明した管内の摩擦や持続的な温度上昇は、主管にも当てはまります。ただし、通常、放熱パイプは主管よりも径が細いので、放熱パイプの摩擦のほうが深刻です。

摩擦損失に関して、垂直の主管は水平に近いものほど太くする必要はありません。

水平に近い主管は、可能であれば、9フィート(2.7 m)ごとに少なくとも1/2インチ(12.5 mm)の勾配をつける必要があります。

主管の直径は通常2インチまたは3インチ(5〜7.5 cm)ですが、ボイラーと放熱パイプの間の距離と垂直の高低差、そして放熱パイプへの給水量に応じて決定されます。しかし、距離が非常に長く放熱面積が大きい場合は、4インチ(あるいはそれ以上)の径の主管が必要になる場合があり、摩擦損失を補うために垂直部の高さをどのようにとるか、細心の注意を払う必要があります。

図95.給湯本管(主管)と放熱パイプの配置図

 主管はボイラーと放熱パイプを繋ぐ接続としての役目のほか、出入口のドアの下に配管が敷設されないようにし、隣接するハウス、さらには1つのハウス内の異なる場所に別々にかつ独立して暖房できるようにするためのものです。

一例として図95は4棟の両屋根ハウスにおける主管の配置を示しています。

Aは植物用暖房ハウスを想定しています。
Bはキュウリとメロン用のハウス、
Cはグリーンハウス、
Dは果樹用ハウスで、

すべて暖房されています。

ボイラーはXの位置にあります。

ハウスの両妻面と各区画にドアがあり、さらにグリーンハウスCには横向きのドアが2つあります。

ハウス内の点線は主管、太線は放熱パイプです。

主管はボイラーから直接伸びて、通路の中央をまっすぐに伸びていることがわかります。

ハウスAでは、主管からの枝分かれが展示台下の暖房パイプに繋がっていて温水を供給します。

さらに枝分かれがハウスBの床下暖房と外気暖房に繋がっていて温水を供給します。

ハウスCでは、両側面にある横向きの出入り口に暖房パイプに温水を供給するための枝分かれが繋がっているので、下を掘る必要はありません。

ハウスDの暖房については後述しますので、ここでは説明しません。

この図は必ずしも主管の模範的な配置を示すものではなく、さまざまな配置方法の1例を示しています。

上記の主管の配置から、ハウスAとBの暖房を完全に遮断しながら、ハウスCまたはその一部を暖房できること、ハウスAとCの暖房を遮断しながらハウスBを暖房できること、ハウスBの上部または下部の暖房を、他の暖房と干渉することなく遮断できることが分かります。実際、ハウスのどちらか一方、あるいはハウスの一部、あるいはハウスA、B、Cの任意の組み合わせで、残りの部分とは全く独立して暖房することができるようになっています。

ボイラーとその位置については後述しますが、ボイラーの位置と給水主管との関係についてここで言及しておくべきことは、複数のハウスを連ねる暖房計画においては、図95のZのように、ボイラーを連棟の中央付近に配置することが望ましい場合が多いということです。

この配置により、給水主管をボイラーの両側からのばすことができ、水は一方向ではなく双方向で循環します。

主管が輻射による熱損失を十分に防がれている限り、最も多くの熱量を必要とするハウスをボイラーの最も近くに配置する必要性はそれほど高くありません。

このことは、「輻射面」の項で後述するように、他の条件が同じであれば、輻射面の大きさに依存するからです。

1台のボイラーで複数のハウスを暖房する必要がある場合、循環流の摩擦損失を減らすため、ボイラーに接続する主管のサイズを大きくすることがしばしば望ましいとされています。

主管(実際は温水装置のすべての部品)は簡単に手が届くような位置に設け、溝に置かれることで蓄積した汚れなどを容易に除去できるようにしておく必要があります。 



2025年11月8日土曜日

19世紀末の園芸施設:40. 様々な暖房方法 III-5 低圧(常圧)温水暖房 −膨張タンクと給水槽−

 温水暖房システムで不可欠な膨張タンクとシステムへの給水についての説明です。

HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881)

様々な暖房方法 Ⅲ 

低圧(常圧)温水暖房

膨張タンクと給水槽

表XIXに示されているように、約40 °F (4.4 ℃)の水1ガロン (4.55 ℓ) は、212 °F (100 ℃) に加熱されると1.04333ガロンになります。つまり約1/23 (4.3 %) 以上膨張します。

したがって、配管系内のパイプに40 °F (4.4 ℃)の水を満たし、その水温を 212 °F (100 ℃) まで上げたと仮定すると、パイプ内の水は1/23 (4.3 %) 膨張するので、これをオーバーフローさせる必要があります。 

なお、パイプ内の水温は決して 212 °F (100 ℃) に達することはなく、実際には 200 °F (93 ℃) までにしかなりません。また、加熱前の水温は通常 40 °F (4.4 ℃)以上であり、特に、パイプや装置類の配管系統が広範囲にわたる場合には、パイプの一部、特にボイラーへの戻り管の水温は実際には 200 °F (93 ℃) をはるかに下回るため、水の体積が約30分の1 (3.3 %) 以上に膨張することはほとんどないと考えられます。

この膨張に対処するため、図92のBに示すような膨張タンクを設置する必要があります。

通常、このタンクの下部は配管系の最高点のすぐ上になるように設置し、小さなパイプを介してボイラーの底部またはボイラー近くの戻り管と連通するようにします。

この方法にすれば、循環は妨げられることはなく、あたかも、より高い位置で水と繋がっているかのように、熱水がタンク内へ上がってくる可能性は小さくなります。

この配管系統全体に最初に水を満たすときは、水位が膨張タンクの底をわずかに覆うくらいの高さにするだけで十分です。

膨張タンクに配管系統全体の1/24〜1/30程度の水しか入っていないなら、最大膨張時でも水はタンク上部にまでしか上がってこないでしょう。


表XXVI.— パイプ内の水量

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パイプのサイズ  長さ100フィートあたりのガロン数

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2インチ      13.58 (61.7 ℓ)

3インチ     30.56 (138.9 ℓ)

4インチ      54.33 (246.9 ℓ)

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蒸発が起こり、膨張タンクの水が底を尽きそうになったら新らたな水を補充する必要があります。

適切に燃料を投入するなら、この水の補充量は1日あたりごく少量で済みます。

表XXVIは管径別のパイプ内の水量を示しており、この目安に役に立つでしょう。

特に大規模な施設では、膨張タンクの近くに給水槽を設けると便利ですが、タンク自体に自動給水式のボールバルブを設置することはお推めしませんし、必要でもありません。

なぜなら、特に熱水が​タンク内に上がってきて、必要とする給水量が比較的少ない場合、ボールバルブは故障しやすいからです。

この給水槽と膨張タンクは、配管系の最高点より上に設置する必要がありますが、必要な高さよりもさらに高く設置することは推奨しません。さらに高く設置すると、水頭による圧力が不必要に上昇するからです。1フィートの水頭ごとに、1平方インチあたり433.5MPaの圧力が発生します。

配管系が小規模の場合、またはボイラーの出力が必要量に比べて非常に大きい場合、水がタンク内で沸騰して蒸発が発生し、急速に無駄を生じる危険性があります。

これは適切な燃料投入によって防ぐことができます。

膨張タンクとそれにつながる配管は、凍結の影響を受けないようにする必要もあります。さらに安全性を高めるにはタンクの上部を下部よりもわずかに広く長くすると凍結による破損の危険性が小さくなります。

取水栓はボイラーの最下部に取り付けるか、より便利にするなら、給水槽からボイラーに通じる配管(この配管はボイラーの最下部から入っている場合に限ります)に取り付けます。

(図92参照)

2025年11月2日日曜日

[近況] ”自然に還る”のキッチンガーデン:台北植物園

初めての台湾旅行に行きました。

台北植物園では九州と違う植生の、南国らしい雰囲気を味わうことができました。

昆虫館(こちらは動物園にあり)では、蝶の死骸もそのままで「堆肥に帰るから」と書かれていて、”自然に還る”のコンセプトでした(^^)

10月でも睡蓮が咲いていました。睡蓮の実になったものと花が共存。

そして鳥のさえずりも合わさって、素敵な体験でした。

1920年代のランの温室が現役で使用されていました。
鉄骨ハウスですが、サイズ感に19世紀の名残りを感じます。
日本では戦前の温室を見かけることはまずなさそう。台北で見ることができて感激でした。











19世紀末の園芸施設:40. 様々な暖房方法 III-9 低圧(常圧)温水暖房 −独立型のボイラー−

    ボイラーの中でも作り付けでない、移設できるタイプの独立型ボイラーについての項です。 HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881) 様々な暖房方法 Ⅲ  低圧(常圧)温水暖房 独立型のボイラー ボイラーの設置場所に最適な...