洋食に欠かせない野菜のタマネギ。 ポタジェの野菜たちのビンテージポスターでも4つの異なる形のタマネギが描かれていました(下図)。
第4章 キッチンガーデンの野菜の栽培
第17節 タマネギ
タマネギはほとんどの人が好きな価値ある野菜です。 完璧に栽培するには、粘性が強くて肥沃なローム土が必要です。 しかし、雨季には軽い土壌の土地でうまく育っているのをよくみかけます。
いずれの土壌でも、土地は肥料を十分に与える必要がありますが、播種時に施肥すべきではありません。
最適な方法は、肥料を与える時は直前に作付しない状態にしておくか、軽く収穫するかします。
肥料は土壌の性質に最も適したものならどれでもよいです。
そうでない場合や播種時に肥料を施肥せざるを得ない場合は、単肥よりも混合堆肥を利用すべきです。
種まきの時期を明確に決めることはほとんどできません。どんな場合も、湿気が多すぎたり干ばつ気味だったりすると夏に生育が荒れるのをよく見かけます。干ばつの場合は害虫によってタマネギは確実に生育できなくなります。
私がこれまで見てきた中で最高の収穫は、1月中旬頃に播種されたものでした。
ただし、最後のタネまきシーズンである2月中旬から3月初めにかけては、一般にその時期の天候は小さな種子の播種に適しているため、より良い時期であると思われます。
私はまた、8 月 初め頃に種を蒔いて育てたタマネギは素晴らしい収穫物となるのを頻繁に見てきました。
その場合、翌年の5月初めごろが芽が伸び始める時期にあたりますが、タマネギがとう立ちしないように、すべて成長点を摘み取る必要があります。
実際、これが軽めの土壌で収穫を得る最も確実な方法のように思われます。 しかし、このやり方は湿った土地ではお勧めできません。
タマネギは4フィート(1.2 m)幅の栽培ベッドか、条間1フィート(30 cm)で列状の穴に播種する必要があります。
栽培ベッドなら5 ~ 6 インチ(12.5~15 cm)四方に1株となるよう間引きし、穴まきの場合は 株間で3インチ(7.5 cm)の蒔き穴を配置します。
この気候に最もよく適応している品種はストラスバラです。ポルトガルなどの品種も十分に成長しますが、うまく熟すことはめったになく、そのため日持ちしません。
タマネギは移植することができます。
ベッドや植え穴に欠株ができた場合は、この(移植)方法を実践して地面に欠株の場所がないようにする必要があります。
いずれの場合も、地面に雑草がないようにきれいにしてください。
そして、収穫に適するようになる約 3 ~ 4 週間前に、茎をすべて折って寝かせます。これには、2 人が棒の端をそれぞれ持ち、一般に球根から 4 インチ(10 cm)の高さにその棒を持って、地面から一定の距離を保ち、植物に当たるようにして、通路や畝間をゆっくりと歩くことで最も迅速に実践することができます。これにより、葉の成長が阻害され、その結果、球根がより早く膨らむので、特に雨季や晩生栽培の時に非常に役立ちます。
タマネギは掘り上げて、快適な乾燥した状態で保管することが重要です。
そこで、タマネギが成熟に近づいたら、好天の日に収穫し、保管の準備として頻繁にひっくり返し、乾燥した風通しの良い場所で重ねずに広げる必要があります。そして、紐に吊るして、霜から守れる小屋やロフトに吊るすのが、他の作物と同様優れた保存方法です。
冬と春に緑色部分を収穫する場合は、7月末か8月初め頃にタネを厚蒔きする必要があります。ストラスバーグほどこの目的に適した品種はありません。ウェルシュオニオンはこの目的でよく使用されてきましたが、現在では一般に評判が良くありません。
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