ヤサイの輪作は庭師の間で普及しつつある時代だったようです。
第6章 作物の輪作
農業と同様、園芸においても作物を適切に輪作することは非常に重要です。
毎シーズン、数種の穀類や牧草類とともに区画を区切って園芸作物を栽培するのは合理的で有益であり、市場向けの栽培をしている庭師の間で輪作が普及しつつあります。さらにそれは家畜にとっても有益で、その土地に無限の利益をもたらします。
しかし、この方法は、次のような理由から、菜園では農場ほど効果を発揮することができません。菜園は農場よりも小さく、栽培される品目は多く、またその品目は互いに類似しているからです。
しかし、この多品目は、ブロッコリー・キャベツ・カリフラワー・サボイのグループ、インゲン・サヤインゲン・えんどう豆のグループ、ニンジン・ビーツ・パースニップ・ターニップのグループ、ネギ・タマネギ・シャロット等のグループ、セロリ・エンダイブ・レタス等のグループと、明確にグループ分けできます。
✔︎ セロリはアスパラガス、玉ねぎ、カリフラワーの前作に最適です。
✔︎ カブやジャガイモはキャベツや葉物の前作に。
✔︎ ブロッコリーやキャベツはインゲン豆やエンドウ豆の前作に。
✔︎ カリフラワーは玉ねぎ、ネギ、カブの前作に。
✔︎ アスパラガスが長く占有していた土地はニンジンやジャガイモを植えるのに最適です。 (スグリ、グーズベリー、ラズベリー、イチゴの栽培地も同じように利用できます);
✔︎ カブはセロリやエンダイブの前作に。
✔︎ エンドウ豆などはクローバーの前作に。
地力を回復するのに、大麦やオート麦を播種するのも有効です。
しかし、この最後のケースでは、それに先行する2つの作物には肥料を与えません。少なくともほとんどの場合、大麦などには肥料を与えません。そうでなければ、大麦は易々と成長して、クローバーがうまく育たないでしょう。
こうして園芸作物の土地を 1 ~ 2 シーズン休耕した後は、再びニンジン、アスパラガス、ジャガイモなど、あらゆる種類の多汁質のヤサイの栽培に適した状態になります。
クローバーは、大麦やオーツ麦と同様に、適切に輪作をせずに長い間多汁質のヤサイの栽培を続けているため悪臭や潰瘍を生じているあらゆる種類の土地の修復剤として非常に適しています。
2 シーズン我慢すれば、土地は再びあらゆる種類のヤサイを栽培できる準備が整います。
上記のように輪作すると、1シーズン以上ヤサイはできないが、土を修復してくれる大麦、オート麦、ライ麦、または小麦が収穫できます。 これにより、土壌のかなりの部分が更新、修復され、再び健康的な家庭用野菜の生産に適した土となります。
輪作について研究された結果として、どのような場合においても同じグループの作物の栽培を続けないようにすることが推奨されます。
輪作をより効果的に行うには、菜園を四分の一毎に区切って、それに番号を付け、それぞれの区画の作物、肥料、耕作、休耕の状況を日誌に記録すべきです。以下のように。
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No. 1. の区画:
(1793年) アスパラガスの後に、ニンジン用として施肥なしでサブトレンチを作りました。冬は休閑地とした。
(1794年) 3 月 2 日、早生のカリフラワーに畜糞堆肥を中程度施肥。 7 月 20 日、黄色種のターニップ上にコンポストを施した。
(1795年) 2 月 8 日、タマネギを肥料なしで。 10 月 5 日、キャベツに軽く畜糞を施肥。
(1796年) 6月10日、晩生品種チャールトンエンドウを肥料なしで。 3スピット深さの溝を掘り、12 月は冬期の休耕。
(1797年)3月20日、 ジャガイモに適量の畜糞堆肥を施肥。 9月10日、ジャーマン・グリーンを施肥なしで。:来年6月リーキを予定。
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この記述は、以前保管していた私の日誌から抜粋したもので、ここでは例として挙げているだけですので、賢明な園芸家は都合に応じて変更や改善を加えてください。
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