園藝之友 第1年第5号 (1905年)
元禄園藝料理
当時、元禄風が流行中だったそうで、元禄の園藝料理が紹介されています。元禄年間は1688〜1704年なので、当時から見て約200年前、今から見ると約300年前。
---------------------------
○梨の実の料理法
胡麻味噌和え、梅醤和え・・・今の甘い梨に合うかしら?
胡麻味噌: 甘味噌 30匁(約110g)すって濾す。
砂糖 20匁(75g)
みりん 3勺(54ml)
水 1合(180ml)
黒ごま 1合(180ml)炒ってする。
を鍋に入れ木杓子で練りながら煮る。・・・現代の調合とほぼ同じ。
梅醤:第1年4号に既出。
○柿の実の料理法
米粉に柿を合わせついて餅にして蒸して食す。米粉を大麦粉にしてもO K。・・・かき餅ならぬ柿餅。
○柚子の料理法
皮を削って、その皮を酒に入れ、いろいろの物に用いる。・・・これはすぐできそう。
中身を取ってツボにし、胡麻味噌に栗・生姜・山椒を加え柚子の中に入れ、火の上であぶるか、あるいは蒸して用いる。・・・なかなか風流なゆず釜。
同様につぼにして、味噌を入れて押し広げて干し乾燥させれば長期間利用できる。また、道明寺の干飯(道明寺粉)を納めるのもよい。
0 件のコメント:
コメントを投稿