酒井伯の新築温室
園藝之友 第1年第7号(1905年) 庭園と花き
文明開化とともに西洋式の温室が邸宅庭園に造られました。
そのうちのひとつ、無侍庵氏による酒井伯の温室紹介記事です。
明治の温室で現存するものが一つもないのは残念なことです。
文明開化とともに西洋式の温室が邸宅庭園に造られました。
そのうちのひとつ、無侍庵氏による酒井伯の温室紹介記事です。
明治の温室で現存するものが一つもないのは残念なことです。
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小石川原町の酒井伯は、凱旋記念のため、自ら設計して一棟の観賞用温室を作らしめ、このほど落成したるを以って11月7日、我らを招きて観覧せしめられたるが、・・・それより新築の温室に導かれて茶菓のもてなしを受けたるが、その大きさと構造とは大隈伯のそれとは多少異なれどもすこぶる器用に、すこぶる贅沢にできおりて、何となく心良く感ぜられたり。
---------------------------明治末発行の「酒井伯園芸談義」(秋元秋雨編)にて、当時の西洋技術をいかに熱心に持ち込もうとしていたかをうかがうことができます。
現代の温室も100年したら「現存するものは一つもない。」となるんですかね。
今の温室の耐風強度は50m/s位なので、スーパー台風が直撃したらひとたまりもないでしょう。かといって、それに耐えるものはものすごい骨組み構造になるし。。。
自然災害の少ないオランダ式の大規模ハイテック温室なんか建てている場合ではない。天災が来たら、すぐ撤収→すぐ再建・生産再開ができる温室を早急に作るべきじゃなかろうか、と思ったりします。
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