↑全体の目次一覧

2021年5月22日土曜日

19世紀のキッチンガーデン

 19世紀のキッチンガーデン

ミセス・ラウドン(1840)によれば、

「キッチンガーデンは普通、正方形か長方形の区画から成り、敷地の規模によって0.4〜2haと広さに幅があります。そして3〜3.6mの高さの塀で囲われています。塀に沿って3〜3.6m幅の果樹用のスペースが設けられ、その手前には通常1.2m幅の通路が設けられます。中央部はヤサイと果樹のエスパリエのための土地となります。」

広いです!館の使用人たちも食べるでしょうから。主人たちが留守の時は市場に出して稼ぎにしてよかったらしいです。

我が家の庭の半分をキッチンガーデン、半分をフラワーガーデンと称していますが、どちらも3m x 3mの大きさで、19世紀の定義に従えば笑止千万ですね。そのうちお披露目したいです。。。。。😅

果樹は壁に張り付けられます。そういえば、藤も日本では棚仕立てのイメージですが、イギリスだと壁仕立てのイメージが強いですものね。

----------------------

↓ハンプトンコートパレスのキッチンガーデン

塀に囲まれたキッチンガーデンのレイアウトがよくわかります。


----------------------

↓Walmer城のキッチンガーデン

館との位置関係やエスパリエの様子もよくわかります。



----------------------



0 件のコメント:

コメントを投稿

19世紀末の園芸施設:36. 通路

通路は庭を楽しむ重要な要素ですよね。回遊式庭園とか、歩くだけで楽しいですものね。温室も通路の大切さは同様で、狭い温室だからこその工夫が解説されています。 HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881) 通路 園芸施設の内部の舗装...