レディのためのガーデニング入門 (by Mrs. Loudon 1840年)より
バラ:
フランス、プロヴァンのバラの花は「バラ窓」として建築で表現されたバラのように、一般に大きく開きます。縞模様や大理石模様の花はこの門のバラに属します。これらのバラで香りのあるものは稀です。しかし、花は一般にとても見栄えがし、かなり耐寒性があります。薬屋はバラの砂糖漬けを作るためにそれらを使います。この目的のため、フランスのプロヴァンの小さな町の近郊で大量に育てられています。その名前からプロヴァンは南フランスのプロヴァンスとしばしば混同されます。
白バラは耐寒性で、ほとんど世話なしでたくさんの花を着けます。
スコッチローズ もまた、その耐寒性は際立っていて、一般的に他のバラより2週間早く咲きます。そしてたくさんのタネを作ります。そこから新しい品種が次々と育成されています。
イエロースコッチローズもとても美しいバラです。
Williamsのdouble yellow sweetbriarとAustrian yellowまたはcopper colored roseもまた、栽培価値が高いバラです。
copper colored roseは花びらの外側が黄色で、内側は赤い色をしています。このバラは汚染された大気中ではうまく育ちません。しかし、WimbledonのMarryatt婦人のフラワーガーデンとKingston近くのNorbiton ハウスにあるR.H. Jenkinson氏のフラワーガーデンでは美しく咲いています。
common double yellow roseはうまく咲くことは稀な品種で、肥沃な土壌と温かい環境で育てなればいけません。そして豊富な空気が必要です。
ツルバラのうちAyrshire rose、特にthe queen of Belgiansと呼ばれる美しい白バラと、とても見事で香りのある品種のRosa rugaは完全に耐寒性なので、バラの記念柱やピラミッドと呼ばれるものを作るためのフレームへ最もうまく仕立てることができる品種です。
温室環境には、Rosa multifloraおよびそれに近い類属のSeven Sisters' Roseを選ぶことができます。それらは霜に簡単にやられてしまいますが、とても早く高く成長し花のピラミッドを作ります。
しかし、最も価値あるツルバラはRosa semporvirensの子孫のevergreen roseです。これは低木類の茂みの掘り起こされた地面を覆うように、ペグ留めして用いられる唯一の品種です。それは木の雫の下でも成長し、剪定もすべきでない、栽培が最も容易な種類です。それを植える前、地面は掘って雑草の根を取り除き、十分きれいにしておきます。それから古い温床の一部で施肥し、バラを約 1.5 m 間隔で植えつけます。次の秋、肥料で地表面を十分コーティングしてやります。裸地部分が出ないようにシュートをペグで留める以外、その後の管理は必要ないでしょう。Triomphe de Bollwillerは、この目的に最も適したバラのひとつです。
Boursault門のRose de Lisleはその最高品種のひとつで、同じ方法で取り扱うことができます。
noisette roseはシュートの先端に大きな花の房を着けることで知られています。その枝(branch)は短くしてはいけません。なお、枯れた花はしおれかけたらすぐに取り去ります。
Banksia Rose(モッコウバラ)、Tes Rose(ティーローズ)、the Macarteneyおよびmusk roseは南壁以外の環境では傷みやすい種類です。
ロンドン近郊の最高のバラはHammersmithのLeeの店とHackneyのLoddigeの店で見ることができます。Saw bridge worthのRiversの店、MaresfiekdのWoodの店、Brechkeg、Tunbridge wellsのどちらにも近いHookerの店、さらには、特別にBerkhampsteadのLaneの店にも、とても美しいバラのコレクションがあります。
Laneの店は、毎年1月下旬から11月半ばまで美しい花を咲かせるように促成栽培方法を工夫しています。
バラは普通、接ぎ木か芽接ぎによって殖やします。取り木や挿し木でも殖やします。挿し木の場合、蒸散の発生を防ぐためにシュートの先端と葉の大部分を取り去ります。
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