2022年8月14日日曜日

Sorrell(ソレル(スイバ)):「The Gardeners Labyrinth」第39章

 ソレル(スイバ)とピンパーネルの章です。ピンパーネルはモリスの壁紙でお馴染みの小さくて愛らしい花ですね!一緒に描かれている大きい方の花は何でしたっけ?

woman's redの意味を知らなくて、意味不明の箇所がございます。

第2部7章 ガーデンソレル(スイバ)の播種と栽培で必要な技術や管理。


The Herbal, or General History of Plants by John Gerard (1597) and Thomas Johnson(1633) より。
上図がソレル。下図はピンパーネル。


ガーデンソレル (スイバ)は、整えられていない土地でもよく発芽しますが、それでも種子は4月にまったく糞を施肥せずに整えた土に蒔きましょう。そして、うまく伸びてくるまで頻繁にたくさん水やりします。ソレルは水の近くに植えられるのを特に好みます。

そして、ソレルの種子を採りたい場合、庭師は本葉が出てきた後、移植して種子が完全に成熟するまで育てます。その後、完全に乾燥させた後、播種するまで保存します。

発芽したソレルは霜、寒さ、または過度の湿気に耐えることはできませんが、夏の間ずっとソレルを栽培ベッドにあるようにするには、庭主や庭師はソレルの上部を年に3〜4回カットします。(抽台しないように)

ガーデンピンパーネル(ルリハコベ)の播種と栽培管理も同様です。

薬草としてのソレルとルリハコベの薬効。

ハーブとしてのソレルは第3度の冷・乾気質に分類されます。このハーブを食べれば嫌悪感が取れ、肉への食欲を引き起こします。

酢で和えたソレルは、朝空腹時に食べればペストの予防剤となります。 葉を紙で包み、熱い残り火で焙煎し叩いてローズオイルを少し混ぜた後、腫れに塗れば短時間で腫れが解消します。

ソレル(スイバ)のタネを砕いて、水またはワインで飲めば、赤痢の危険な下痢、継続的な下痢のお腹の痛み、および胃の機能停止を和らげます。

ソレル(スイバ)の根を酢で煮たり、生で使ったり塗ったりすると、ハンセン病や白癬、荒れた爪を治すことができますが、暑い夏には、前もって、塩硝石と酢でその箇所をこすっておく必要があります。

お風呂で根の煎じ薬をやさしく体にこすり、しなやかにすると、根の煎じ薬は体の各部の痛みを抑えます。さらにワインで煮た根は耳と歯の苦痛や痛みを和らげてくれます。

多くの人は王の悪(結核、リンパ腺の結核性の腫れ)を取り除くため、その根を首にまといます。

オリーブオイルで調整したソレル(スイバ)の汁を頭にこすりつけると、異常な熱さ(熱中症)からくる頭痛が和らぎます。 

根をワインと一緒に煮て飲むか食べるかすれば、黄疸、肝臓や精巣の病の進行のような熱からくる症状を取り除きます。同じように飲んだり、根を砕いて秘密の場所にしっくいのように塗れば、女性の赤(?)を長びかせます。 

ワインで煮た種子は、お腹のすべての流れを正常に保ち、精巣の腫れを取り除きます.

ソレル(スイバ)の葉をよく潰して胸に塗ると、炎症熱を和らげます。

ガーデンピンパーネル(ルリハコベ)は、第2度の熱・乾気質に分類されます。このハーブは体の外面の不浄をすべて浄化するという点で、特に解毒に用いられます。

根をワインで煮て飲むと、心臓からの邪悪で有毒な血を取り除きます。そういった疫病は容易に進行します。同様に、根を煮たワインを飲めば、頭痛を止めてくれます。

人が頭蓋骨に傷を負った場合、このハーブのジュースを傷に落として塗布すると、短時間で回復し、苦痛なく同様に治癒します.

これを潰瘍やその他の傷に落とせば、それらを治します。

試しに、おんどりを捕まえてナイフで頭蓋骨をたたきますが、突き刺さないようにします。この薬草の汁をとった後、傷口の中に 2 ~ 3 滴垂らし、すぐに傷口の上にもつけます。

このハーブにロケットの種子と酢を混ぜて飲むと、汗をかき、有毒で邪悪な体液を追い出します。このハーブをワインと一緒に煮て飲むと、腰の病気が良くなり、特に悪い咳に効き、乳房をきれいにします。

このハーブをワインで煮て食べれば、腎臓と膀胱の結石を壊し、有痛性排尿困難を治癒します。

同じ方法により、腸の突然の激しい痛みにも効果が得られます。

しかし、これは特に肝臓と精巣の機能不全に対して役に立ちます。

ピンパーネルは、簡単に言えば、結石を和らげ、利尿を促し、有痛性排尿困難を和らげ、乳房を浄化し、そして、疫病の毒を心臓から追い出してくれるハーブです。

沸騰させたそのジュースをマラリアの発作を起こす前に飲むと、どんな発熱も直してくれます。

また、根はショウガのように砂糖または蜂蜜で砂糖漬けにでき、上記の病気に対して同様の効果が得られます。

茹でたピンパーネルは、繰り返し起こるマラリアに効果があります。マラリアは3日ごとに発作が起こるので、発作の前にこのハーブジュースを飲むようにします。

肺の治療に関する価値ある試みとして、非常に細かい粉末にしたピンパーネル2オンス、新しいピンパーネルの蒸留水およびひと吹き分の砂糖を舐め薬にし、毎日2ドラム服用します。

ソレルとピンパーネルの蒸留水により推奨される治療。

ソレルは、春に植物体全部を蒸留します。

糖蜜で調整されたその蒸留水は疫病を撃退します。 

その蒸留水を飲めば、あらゆる種類の体内の熱が取り除かれ、喉の渇きが止まります。飲んだり亜麻布に浸して使うことによって肝臓と精巣?を治癒します。

塗ったり飲んだりすれば帯状疱疹を取り除き、やけどや燃焼を和らげ、王の悪(結核、リンパ腺の結核性の腫れ)を治癒します。

マラリアの場合、燃えるような熱を冷ましたりします。

根とハーブ全部を一緒に細断して潰したものを5月末に蒸留します。 

ピンパーネルの蒸留水は、1回につき 3 ~ 4 オンスの量を朝晩飲めば、腎臓と膀胱の結石を和らげ、雨?を浄化します。

1回6日まで飲むと、疫病に効果があります。

常に冷えた(冷え性の?)妊娠中の女性に効果があり、赤を送ります。これに微粉末のカストリー(海狸香の赤褐色の着色剤)を少量加えて飲めば、そういった人の震えを和らげてくれます。

これを4 オンスの量まで空腹で飲むと、あらゆる種類の悲痛が心から取り除かれ、邪悪な体液が追い出され、尿が作られるという点で、あらゆる自然の病から人を守ります。

これを飲めば毒に対して効果があるのと同様に、もししばらくの間、毎日顔や手を洗い続けると、 綺麗な肌と良好な顔や手になります。

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