2024年8月28日水曜日

19世紀末の園芸施設:19. ガーデンフレーム

ウィンターガーデンやコンサバトリーに比べてぐっと身近なフレームの項です!

HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881)

ガーデンフレーム類

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これらは最も単純な園芸設備であり、その形は非常によく知られているので、ここで述べる必要はほとんどないでしょう。

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ガーデンフレーム

フレームのもっとも一般的なサイズは長さが8フィート(2.4 m)、幅が6フィート(1.8 m)です。

図49.—2つのライト(採光面、ガラスのサッシ)を有するフレーム。キュウリ・メロン用。


フレームの前面の高さは約13インチ(30 cm)、背面の高さは約16インチ(40 cm)です。

フレーム幅はライト(ガラスサッシ)の長さとなり、ガラスサッシの幅は約4フィート(1.2 m)にすると取り扱いに便利です。

したがって、4フィートごとにI型のモジュールバー(桟)をフレームに設け、その上で隣接する2つのライトが横方向にスライドするようにします。

この方法で、1 個のフレームに1 つか2 つか3 つ、実際には任意の数のガラスサッシを配置できます。フレームの両側面は複数の木板を組んで、必要に応じてフレームのバー(桟)に木製の仕切りを 1 つまたは複数配置します。

図50で、木のフレーム枠の前面、背面、側面を見ることができます。フレームのライトの数を 3 つ以下にすれば、フレームの持ち運びが可能となるので、季節によっては保管しておきたい場合には便利です。保管する場合、梱包などの容易さを考慮して、木のフレームは通常のほぞ穴やほぞ継ぎで固定せず、つけはずしができるように鉄のストラップとピンで固定する方式にする必要があります。

図50.-— デニス&カンパニーの植物用フレームの俯瞰図。

この木でできたフレームは、土壌面や栽培ベッドに直接置かれるので、「木材」項で述べる防腐処理を施すと効果的です。


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