第4章は具体的な土の味見の作法に続き、土に関してVarro、コルメラ、Florentinus、プリニーと古代ローマ共和政時代の農業書の大家がずらりと登場します。
第4章. 特別な庭師、すなわち優良な土地に関する知識と選別に秀でた庭師、の指示およびその他の必要事項
庭師は庭地にするにあたって、肥沃な土かどうかを調べたい場合、次のようにします。
土の小さな塊を取り、これに適当に水を振りかけ、手でよくこねます。
湿らせたら、割れたり指にくっついたりするのは、間違いなくその土が肥えている証拠です。
庭地として成功する土かどうか調べる別の方法は、掘り起こすと黒い腐食性の土塊が見られるかどうかです。
このような土は、そこに茂っている草の成長に合わせて土自身も改善され、混合色のように見えます。その土の層が薄く緩んでいるようならば、肥えた土とうまく混ぜることによって、湿気のある良い土になります。
庭の土地はまた、その中に甘さを含む必要があります。庭師はその土を味見することでそれが簡単にわかります。
庭師は調べたいと思う土地の任意の部分の土塊を取って、土鍋に入れ、きれいな水を注ぎ、この湿った土塊に指を浸したら、その滴をそっと舌に垂らします。彼は味見することにより(その味のために)、この土がどんな状態かを自然に感じとります。
適度に緩んだ肥えた土はどれも、最も高く評価され選ばれます。そのような土はわずかな手間だけで、最大の収穫をもたらします。
一方、最悪な土はどれも、乾燥していて粗い土、痩せていて冷たい土です。
この種の土として、白亜土は避けるべきです。古代の人は粘土質で赤みがかった土と呼んでいました。
偉人 Varro はその土地を優しくしなやかで、適切な収穫を生み出す土地として称賛しています
同じ土をコルメラは大いに認めています。それ独自の特性により、野生の木やクラブツリー、yong Springs、スローやブレスツリー、エルムの木などが育つからです。---樹種がよくわかりませんでした😓。
こうして、庭として成功する土地が賢明に見出され、知られるようになりました。
穀類ならこれで適しているように見えますが、庭地としては、必然的に、どの土も畜糞を混合するべきだということに異議はないでしょう。
Florentinusは、実り多い土地の別の選別法について記しています。
もし庭師が1フィート半(45 cm)の深さの溝を掘り、同じ土で再び埋めるといった耕転をしていれば、それは間違いなく貧弱な痩せた土地です。
しかし、このように耕転(土を秩序化し膨張または引き伸ばすことになる)すれば、収穫をもたらす肥えた土地になると確実に言えます。
耕転した後でも、空隙が少ししかできない土はそこそこの土であると言われます。
この土を尊重しすぎたり無視したりするのはどちらもよくないと思います。
塵埃の近くにあるか塵埃上にある、あるいは塵埃に囲まれた場所にある庭は、土壌中を古いワックス状の水蒸気が易々とすぐに通過するので、そこに蒔いたタネや植えた様々な植物にとって常によくありません。 つまり、果実(草の実であろうが樹木の果物であろうが)は、ほとんどが不快で水分過多な状態になります。
さらに庭の土地を適度に増やして植栽を容易にしたいと思うなら、非常に湿っていたり、乾燥しすぎたりしていてはいません。
適切な湿気のある土は、新しく掘り返すと鳥がついばむ土であり、大いに賞賛されます。特にカラスは耕うんされた土の新しいミミズを狙います。
粘土、砂質土、チョーク(白亜土)のような荒れた実りのない土であることが判明したら、技術を駆使して、泥灰土や堆肥を3フィート(90 cm)の厚さに置き、この土とよく混ぜて改良する必要があります。 この土壌の層が薄く痩せている土だとわかったら、肥えた土と混合することで改善が期待されます。また、不毛で乾燥した土なら、湿った非常に肥えた土を混ぜます。
夜に降る雨水の移動と排水のために、この土に砂質土または細粒の砂粒土を混合し、深い溝を作れば、水はけが改善されます。しかし、そのような作業は退屈な労苦を必要とするので、プリニーはそれをとても非難しています。
「そのような試練と労苦をこの土地に与えたところで、どのくらい収穫や利益があがるというのだろうか?」
結論として、妥当な性質の土地であればこそ、庭師の上手な肥やしやりと労働が非常に効果をあげます。そういった妥当な土地であれば、私たちは問題に完全に対処できるということです。
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