2022年3月20日日曜日

天空の教え:「The Gardeners Labyrinth」第20章

天空の星々の動きは、全てを司る全知全能の神様が指し示すありがたい教えと解釈されました。500年前、農作業も占星に基づいて細かく規定されていました。今、占星術に農作業を委ねるなんてありえませんが、500年先の未来人からしたら、私たちのことも「怪しげなスマホ情報に基づいて何でも判断してたのね〜」なんてあきれるのかもしれませんね。そして、宇宙がもっと解明されて、占星の重要性が再認識されているなんてこともあるかも??

第 20章 忌まわしさや不便さを避けた、タネまきや定植に適した時期

博学な偉人D.ニジェールは、次のように述べています。

タネ蒔きや植え付けにあたって、種子や苗が高価であればあるほど、庭師や農夫は見回りの回数を多くすべきであり、助言や支援が必要なほど、また危険が大きいほど、全員でさらに注意を払う必要があります。

日々の経験は、庭師にとって学校の先生のようなものであり、どれだけ有効か、あるいはどれだけ妨げになるかを教えてくれます。タネを蒔き、植物を植え、接ぎ木するといったあれこれの作業は、1年の特定の時期に行います。太陽はその時期に影響を与えますが、月の満ち欠けも植物の兆候や地上と地下部に影響を与えます。 

その他の星々も、その光線とパワーは、快適さ、寒気、枯れ、乾燥、消耗、様々な障害、蒔いたタネ、植物、接木とそれらのその後の特性、自然の力や偶然の効力といったものに影響を与えます 。

ここで忘れてはならないことは、適切な土地を慎重に選んだ上で、農作業に必要な事柄とその要因および実際の作業を実践するため、(熟練した天文学者の知る)以下の教えを理解する必要があります。播種や植え付けの時、あるいは、種子・植物・若木を管理したり利用したりする重要な場面で、この(昔から受け継がれてきた)教えを守らなければいけません。

月と土星が(天空での距離にして)黄道帯で3スコア度( 占星師 が言うところのアスペクト*で表現されています。)離れた時に、土の準備とタネ蒔きや植え付けを行います。

ここらへんさっぱりわかりません😓こういったホロスコープから読み解くのでしょう。


しかし、月と土星が126度離れている場合(これはTrigonと呼ばれ、アスペクトで△と記されています。)、庭仕事、タネ蒔き、植え付けや定植、ブドウの木の刈り込みをする前の土の準備をするのに適していると言われています。

月と土星が黄道距離上で4分の1離れている時(90度、占星師 は正方比と呼んでいます。)、一般にアスペクトマーク□で記されている時は、そういった作業は行ってはいけないとされています。

月が土星から6サインの距離にある場合、月はおうし座で同様の距離にあります。土星が蠍座にある時、あるいは月が(ちょうど向かって)正中線にふたご座から土星に対する角度上にある場合(アスペクト☍で記されています。)、占星師は農作業を認めていません。この時の満月は、占星師に完全拒否されているということです。

その区画の近辺に月がある時(天文学者のほとんどがドラゴンテイルと称している時点)は、細かい種を蒔いたり、か弱い植物を植えたりすることは禁じられています。 

ここでは、私たちが現在行っている一般的なルールを述べています。

ただし、月がドラゴンズヘッドと名付けられた時点方向へ動きつつある時は、細かい種を蒔いたり、か弱い植物を植えたりすることが大いに奨励されています。

特に月の位置に応じて、簡単にまとめると、以下のようになります。

月が満ちていきながら、おうし座の28度とふたご座の11度の間にある時は、細かい種を蒔き、ハーブの苗を植えます。その前提条件として、土壌を整え、好天である必要があります。

しかし月が満ちて行く時でも、ふたご座の28度と蟹座の6度の間にある時は、播種の準備を整えた土壌であってもか弱いタネを蒔いてはいけません。

月が蟹座の6度から19度までの間にある時(月は満ちていく方向にあります。)は、土壌の準備、細かいタネ蒔きおよび苗の植え付けはどれも、天候次第で行うか行わないかを決めます。

月がしし座の28度からおとめ座の11度までにある時は、力のある種子を蒔いたり力のある植物を植えたりします。暖かい気温と月のパワーがそれを助けてくれるでしょう。

月がおとめ座の11度から24度の間にある時は、タネを蒔いたり、苗を植えたりしてください。その時は、風が北から吹いたり、空気が冷たかったりすることがないからです。

月がおとめ座の24度からてんびん座の7度までにある時は、月は満ちて行くので、庭の土を耕し、細かいタネを蒔いてください。

月がてんびん座の7度から19度の間にある時は、月の満ち欠けに応じて、タネ蒔きや植え付けを行います。

月が山羊座の6度から19度にある時は、細かい種を蒔き、苗を植え付けましょう。この時は月のパワーも気温も助けとなってくれます。

月がうお座の24度から牡羊座の7度までにある時は、月は満ちてゆき、気象は穏やかです。その場合は、良く準備し整えられた土にタネを蒔いたり植物を植え付けます。

こういったルールに従う慎重な庭師であれば、種子や植物を繁栄させ、うまく栽培できるに違いありません。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

19世紀末の園芸施設:10. 栽培温室---両屋根(スパン)ハウス

現代でも最も一般的な 温室屋根形状である両屋根タイプのハウス(スパンハウス)の記事です。現代の商業温室ではこれ を大きく、かつ多連棟化して大面積にしています。それ に比べると、19世紀の両屋根ハウスは面積も高さもかなり小さめで、今で言うところのホビー用温室、家庭菜園用温室といった...