本章のハーブは、ヒユ科のアカザの仲間です。育てるのは簡単で薬草としてもいろいろな用途が書かれていますので、当時何かと重宝されたことでしょう。
およそ同時代の日本の農業書「清良記(親民鑑月集)」にも4月の野菜(9月には種子利用)として「あかざ」がとりあげられています。あかざの仲間は洋の東西で食べられていたんですね。
第2部4章 ハマアカザの播種と植え付けに必要な勤勉さと技術について。
調理用の庭のハマアカザは熟練者が言うように、3月と4月および収穫まで適切な時候が続くような月に播種すべきです。
しかし、場所によっては、畜糞を施肥して整えた土に12月に蒔くこともあります。ハマアカザは薄く蒔いた方が繁茂します。
ハマアカザはまた、栽培ベッドに単独でも、他のハーブと一緒にでも播種することができます。先に若い苗を収穫しない様に常に鉄製の器具で大きいものだけを切り取るようにします。
地面が非常に乾燥している季節には頻繁な水やりが必要です。
ハマアカザのタネは丁寧に覆土する必要があります。蒔いた後に土寄せすることはありません。根を頻繁に掘り下げて、くぼみのようにして、根がより強く成長するようにする必要があるからです。
ハマアカザは、間引かない方がより良く成長すると思われます。そのため、この植物は栽培ベッドに薄く蒔いて間引かない方が喜び、良く成長します。
このようにすれば成長し、周囲を頻繁にそして丁寧に除草することでより早く大きくなります。
要するに、ルティリウスが考えたように、この植物は収穫の時まで、暑くて乾燥した季節には水やりを十分する必要があります。それによって与えられる毎日の水分をハマアカザは喜び、より早く成長します。
ハマアカザの薬効。
種子は4年間効果があります。洗浄作用があるので肝不全に効果があります。肝不全はロッドの脱落?や黄疸の原因です。
2ドラム分の種子を砕いて2オンスのハチミツと1ドラフトの温水で急いで飲めば、うまく嘔吐を起こし、胆汁を抑えます。
品質の高いものは、第1度の冷たい気質と2度の湿った気質だと知られています。そのため、お腹を柔らかくします。
このハーブの栄養はわずかなものですが、その液体またはジュースは水っぽくて滑らかで、そのため腹を軽く緩め、熱を帯びた膿瘍や(体の)はれもの、そして帯状疱疹のようなものに石膏のように当てれば、迅速に冷やして癒します。
砕いた後の種子を一定量の蜂蜜と一緒に様々な時に食べれば、風をほとんど取り込めないなどの助けになります。
使用された種子は、お腹の寄生虫を追い出し、嘔吐を引き起こします。
ピタゴラスは、顔の蒼白と王の悪(結核性リンパ節炎)のどちらもハマアカザを頻繁に食べることによって引き起こされると(断言)して、ハマアカザを大いに嫌っていました。
しかし、有名なディオスコリデスは、ハマアカザの種子が黄疸を癒すことを確認したとして、逆に有効性を唱えました。
ハマアカザはまた、肝臓が熱いような時にそれを和らげます。
ハマアカザとハーブマーキュリーを一緒に丁寧に茹で、そのブロスをさまざまな時に利用すると、お腹が緩み、膀胱の痛みを散らします。
ハーブマーキュリーおよびビートと一緒にハマアカザの煎じ薬または煮汁を毎日飲む人は、迅速に歳を重ねます(?)。
ハマアカザを食べることは、吐血した人に有効であると考えられています。
このハーブを砕いてお腹に塗れば、不履行や秘密の場所の腐敗した物質を浄化するだけでなく、妊娠中の痛みを伴う悲しみを短時間で止めます。
とげまたはくぎがささった所にハマアカザを叩いて石膏のようにして置けば、迅速にとげやくぎを引き出し、癒します。
ハマアカザをはちみつと一緒に煮て、荒れた指の爪に塗れば、短時間で指をほぐします。
ハマアカザはたたいて蜂蜜と混ぜた後、石膏のように塗布すると、足の熱い痛風の痛みを短時間で取り除きます。
他のポットハーブと同じように柔らかくソフトに茹でたものを患者に与えれば、熱によって固くなったり便秘になっているお腹を柔らかくするだけでなく、様々な病気の腫れを取り除きます。
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