パースニップはニンジンとサツマイモを合わせたような味でとてもおいしいです。
シチューに入れてよし、ローストしてよし。なぜスーパーで見かけることが少ないのか、不思議です。
栽培下手な私が作るパースニップはいつもやせています。いつかはぷっくりしたパースニップにお目にかかりたいものです。
第2部27章 パースニップとニンジンの播種と上手な栽培に必要な管理技術
パースニップとニンジンのタネは丁寧なタネ蒔き作業と、事前に苦労を厭わず耕し糞を入れてよく耕転し、立派に整えた土地が必要です。
タネはあまりに厚蒔きにならないようにします。そうすれば、タネは成長して、最終的により立派で大きな根菜となります。
パースニップとニンジンは同じ方法で植え、前にラディッシュで述べたような時期に播種します。四旬節(早春、2023年は2月22日から4月6日まで)から春にかけて収穫したいなら、12月、1月、2月に播種します。しかし、四旬節全般にわたって楽しむためには収穫シーズン(9月)に播種することをお勧めします。
立派で大きな根にしたいなら、頻繁に葉を摘み取り、前述のラディッシュの章で述べたように、地上の頭部に軽い土をかぶせる必要があります。さらにある程度大きく成長させるには、少なくとも指ほどの大きさになったら 、間引いて間隔をあけ、頻繁に雑草を取り除く必要があります。こうすれば根はさらに大きく、味も甘くなります。
パースニップとニンジンの薬効と利用方法。
この2種の根菜は、薬用というよりも食卓向きであり、栄養分は少なめで、ターニップやナタネダイコンよりも栄養価が低いことです。
パースニップの根は(古代ローマの人の合意するところによれば)2度ど真ん中の熱性と1度の湿性をもっています。そのため薬用にもわずかながら利用されます。
食べる前に2~3回水を変えてゆでると、根は体にとって穏やかなものになります。このように上手く処理すれば胃への害が少なくなります。
一方、浸しただけ(1回ゆでただけ)のものは体内にガスを発生させます。それによって性行動が引き起こされますし、これを頻繁に食べれば邪悪な血が生じます。
根を2回茹でて柔らかくして、3分の1にかさを減らしたものは尿を促し、激しい腹痛を和らげ、女性の出産予定日を引き落とします。
ガーデンパースニップ(栽培種のパースニップ)をバターとコショウと少量の塩で食べると、憂鬱な気分を和らげ、ビタリスが書いているように良い血を増やします。
パースニップの種子を飲むとともに秘密の場所に当てると(学識者ディオスコリデスが書いているように)、出産予定日を引き下げ、スムーズな排尿を促し、皮膚の間の水分を回復させ、脇腹または胸膜の痛みを除きます。
これは、有毒な虫や獣の刺し傷や噛み傷にも利用されます。
また、これを秘密の場所に当てれば死んだ子供を引き出し、葉を細断してハチミツと一緒に塗れば潰瘍の大きな<?文字不明>を完全に取り除き、治します。
この根を身に着けるか持っていれば、毒を持つ獣はどんな生き物も傷つけることができないと考えられています。この根を首の周りにぶら下げていれば喉の腫れに効果があります。
栽培種のニンジン(ガーデンキャロット)は、特にその葉と茎は、3度の熱性と乾性をもっていると考えられています。そして多くの場合、医学的な面ではある種のニンジンは別種のニンジンの代用になります。
もう一つ別の種類の(色が赤い)ニンジンがあります。それは生で食べることができますが、ターニップと一緒に浸せば(煮れば)心地よくおいしい一皿となります。そして、これは先に述べた種類のニンジンと同じ方法で播種することができます。
勝手に自生して育つニンジンはほとんどの人が野生種と呼ぶもので、根よりも葉と花の方が医療的な目的ではより役に立ちます。
その葉を集めて使用するためには、花が咲いたら根を切り離し、日陰で乾燥させ、革のバッグに入れて一年間保管する必要があります。それをばらして、消費、利用できますが、乾燥させることで効果を発揮します。
この薬草の粉末を十分熱くして頭に巻いて縛れば、(病気の原因となる)冷たい体液を修正します。
このハーブ(野生ニンジンの葉・茎)を煮たワインを飲み、そのハーブはワインとオイルに10日間浸した後、ワインがかなりの量なくなるまで長く煮ます。そして、このハーブを強く絞った後、全体を火の上に置いて、それに少量のワックス混ぜ入れて膏薬を作ります。それを塗れば、胃の痛み、ガスや悪寒、息切れ、尿の停止、および疝痛(差し込み)と腸閉塞の発作が治ります。
このニンジンをワインで煮て、適当な量のイチジクを加えて、空腹時に飲めば乾いた咳が治ります。
この煎じ薬を飲めば息苦しさが和らぎます。
前もってこのハーブ(野生ニンジンの葉・茎)を浸けておいた水または灰汁で頭を洗うと、風邪の原因となる頭の流れを取り除きます。
このハーブ(野生ニンジンの葉・茎)3握り分をワインで煮て油を加えたものをお腹に塗ると、ガスがなくなり、胃の動きが良くなります。このハーブ(葉・茎)と花とフェンネルのジュースで作ったシロップを朝晩飲めば、肝臓と精巣の不全が間違いなく改善します。
このハーブをマロウ、ハーブマーキュリーと一緒にワイン水で煮て、それを臍の上に塗ると、腹の不快感と収縮感が和らぎます。
パースニップの蒸留水の特性と効能
このハーブ(パースニップの葉・茎)を根と一緒に細かく刻んで、3月の終わり頃に錫の蒸留器に入れて弱火で蒸留する必要があります。
この蒸留水を朝晩、一度に最大 3オンスまで飲めば、そして震えのある人はこの蒸留水を浴びれば、短時間のうちに震えが和らぎます。
毎晩(就寝時に)この蒸留水を一回につき最大で6オンス飲むと、性行為を促進させるだけでなく、精子が増加します。
この蒸留水を一回につき最大4オンス、朝と夕方の両方に飲むと、排尿がスムーズになり排尿痛が短時間で治ります。
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