2023年2月6日月曜日

Gourd(ヘチマ・ヒョウタン):「The Gardeners Labyrinth」第62章

 Gourdはウリ科の作物ですが、ここではヘチマ・ヒョウタンと訳しました。観賞用ヒョウタンは食べられないので、食用のヘチマやヒョウタンの類と解釈してください。それでも現代の品種に比べれば相当苦味があったんじゃないかと想像します。

第2部30章 ヘチマ・ヒョウタンの播種と栽培で学ぶべき技と秘訣


上段左:ヘビ型、上段右:ボトル型
下段左:野生種のボトル型、下段右:野生種のマッシュルーム型
(The Herbal, or General History of Plants by John Gerard (1597) and Thomas Johnson(1633) より。)


あらゆる種類のヘチマ・ヒョウタンは、タネを蒔くのに前章のキュウリと同様の労力と勤勉さを必要とします。大きく生長するので間隔を空けて蒔きます。頻繁に水やりすれば、大部分はベッドにタネを蒔いてから6日目か7日目に発芽して地上に現れます。 

その弱くて柔らかい枝は、ある程度の高さまで伸びたら自然に上向きになる性質を持っています。この生長をポールで支える必要があり、さまざまな方法があります。例えば、丸いアーチ型の支えにすれば、アーチ上は明るい場所となり、アーチ下には日影も提供します。そして、ヘチマ・ヒョウタンの実はアーチかまっすぐに直立した棒に実をぶら下げるようになります。ヘチマ・ヒョウタンはキュウリのように枝分かれして地面を這うよりはむしろそのような状況を(他のどの果実よりも)熱烈に望んでいます。

ナポリのルティリウスが農業に関する指南書の中で述べているように、ヘチマ・ヒョウタンは肥沃で湿った、糞の多い緩い土地を好みます。そこに勤勉さをもって頻繁に水をまけば、ヘチマ・ヒョウタンに水分が蓄積して生長が非常に促進されるので、結局は必要な世話と労力は少なくなります。

とはいえ、水分の蓄えが少ししかなかったり、水やりをほとんどしなくても十分に繁茂し、よりおいしい実を得られる場合もあります。

園主や庭師がたまたま乾燥した土地にタネを蒔いてしまって、柔らかい芽が地上に出たなら、次は、以下の方法で迅速に生長するようたっぷりの水を与えることに注力するでしょう。

水を満たした特定のポットを用意し、その中にあらかじめ布の端をポットの底に置きます。いくらか前に傾けて置けばうまく水が滲みて植物に頻繁に滴り落ちます。それは間違いなく、旱魃と暑さの季節にヘチマを大いに元気づけます。

長かったり小さかったりする実はほとんど種子ができません。そのため、それらは風味がよく、食べるといっそう美味しいものです。これらは優良品として市場で取引されます。

庭師はタネを土に蒔くとき、事前に種子を水を入れたボウルまたは鍋に一晩浸す必要があります。

そうすると、蒔くのに適したタネかどうか確実に知ることができます。水に沈んだものは好ましく使用すべき愛すべき種子です。上に浮いたものは(利益のない)役に立たないタネなので、さっさと捨てます。

こうして選抜した種子なら3本の指で中央の関節までで掴んだ量で2つのベッドに植えるのにちょうど良い量です。

タネのとがった方を上向きに植えます。なお、ベッドは前もって2フィートの深さまで耕し、そして非常に広めのベッドにしておく必要があります。種子は互いに 3フィートか 4フィート十分距離を離して埋め ます。タネ穴はひとつひとつ(これらには古い糞を満たされていた)土とうまく切り返します。かなり早く成長して実を結ばせてより早く収穫したい場合には馬小屋から取り出したばかりの新しいまだ熱い馬糞をベッドに満たします。

長いもの、丸いもの、短いものなど、さまざまな形のヘチマ・ヒョウタンがほしい場合、それに応じた種子を選択して育てる必要があります。 

ヘチマ・ヒョウタンの首から取り出した種子は、偉人コルメラ、学識者のプリニーとルティリウスの教えに従って、よく肥えた土地にタネの尖った方を上にして埋めます。

その後、(上記したように)うまく水やりすれば、長くて柔らかな高評価の実が収穫できるでしょう。

実の真ん中から取り出して大きな方の端を上にして地面に植えた種子は(農夫のやり方に習って)収穫します。水をかけて、丸くて大きく成長した実を完全に乾燥した後、中身を取り出します。こうしてボトルやその他の容器が作られ、水に潜る人が使用する浮き輪として役立ちます。この用途には他のどの種類よりも実の胴をはるかに大きくします。

ヘチマ・ヒョウタンの底から取り出した種子は粗いまたは大きな方の端を上に向けて植え、うまく栽培すれば、これも立派で大きな実を収穫できますが、こういった実の数ははるかに少なく、長さが短いです。

一般に、3月にタネを蒔くなら、種子を蒔く場所によく糞を施し、馬小屋から取り出したばかりの熱々の馬糞と一緒に埋める必要があります。(温床ですね)

しかし、種子は決して低い土地に蒔いてはいけません。雨が降ると溢れた水が通路やこういった低い場所にずっと溜まり、実を壊したり腐敗させたりますから。

ある程度の草丈に伸びたら、こまめに除草しなければなりません。そして高く盛り土します。暑い季節には必要に応じて頻繁に水やりします。

種子がたまたま耕してできた小さな空洞に蒔かれて、ある程度地上に伸びてきた場合、園主はこの若い植物の周りの土を十分な深さ掘って、根が自由に伸びて周りに成長できるようにする必要があります。 

植物がさらに伸びて成長すれば、園主はブドウ/つる植物のように直立させて人の高さに伸ばし広げます。

植物がたまたまネギノミや庭ノミに悩まされていたら、園主はヘチマ・ヒョウタンの間のどころどころにハーブのオレガノだけを植えて、この害虫を駆除したり追い払ったりするでしょう。そこに(もし虫が偶然降りてくれば)ギリシアの農業書の著述家たちが上手に実践して目撃したように、虫は逃げられずに死ぬか、一旦増えてもその後ほとんどいなくなります。

そこから私たちは熱心に次のような方法も集めました。それは園主や庭師が喜び、有益と見なしているものです。すなわち(ちょっと変な話ですが)、タネなしのヘチマやヒョウタンの作り方についてです。

植える前の種子は少なくとも 3日間、ナポリのルティリウスが言うところのゴマかサビン*オイル、またはConyza( 英語では Fleabane) と呼ばれるハーブを煎じたジュースに浸します。

*ユーラシア ジュニパー。

つるの状態になって後、主茎や最初の茎が立ち上がれば、辺りをうまく掘り下げて、その頭部がむき出しのままになるようにすれば、同様のことを引き出すことができます。

生長するにつれて必要な時にこの掘る作業を3回ほど繰り返す必要があります。

そして、この作業を行うときには、枝が(直立しているか地面を這っているかにかかわらず)広がるにつれて切り取るように管理します。ここでは、最後に伸び出た主茎だけを残します。

ヘチマ・ヒョウタンはこのように上手に管理すれば (キュウリの章で記したように)、軟骨のような組織(スポンジにするやつですね)と柔らかい果肉だけを持つタネなしの実ができます。

園主が早い時期に適切な実を得るには、ギリシアの農業の著述家の指示に従って、春の始め頃、底のない土器の鉢か底のない古いバスケットに、細かくふるいにかけた土と糞を混ぜ合わせて入れます。そこにタネを蒔いていろんな時に水を振りかけて湿らせます。

こののち、天気の良い晴天日や優しく雨が降っている時はそれらを外に出し、日が落ちれば屋内に再び入れます。霜、大嵐、寒気がすべて過ぎ去るまでこの作業をしょっちゅう行います(そして、必要に応じて水やりします)。

この後、時期が来て晴天日が来るようになったら直ちにバスケットと土鉢を全て縁まで、よく手入れされ整えられたベッドに埋め、キュウリと同様にヘチマ・ヒョウタンの実がタイミングよく収穫できるようにさらなる勤勉さが必要です。

この場合、より少ない費用、労力、および時間になるよう園主はヘチマ・ヒョウタンの無駄な枝やキュウリの柔らかい新芽を切り取る必要があります。 そうすれば、ヘチマ・ヒョウタンは迅速に成長して実を作り出します。

庭師がヘチマ・ヒョウタンの実の表面あるいはキュウリの実の表面上で様々なキャラクターを楽しむには、まだ枝にぶら下がっている花または柔らかい若い果実を実になった時に同じ大きさになるような型枠に入れてください。

こうすれば、ヘチマ・ヒョウタン、キュウリいずれかにかかわらず、型枠の中で刻印したように、表面に同様の人物や文字が表示された実ができます。

いずれの実も、ガルジリオの教えに習えば、切望した目新しい形がその型枠の中で刻印されたデザインや姿となって再現されます。

作られた型枠の通りにヘチマ・ヒョウタンの実は成長します。

そして、プリニーはこれが確かなことを確認して報告しています。彼は多くのヘチマ・ヒョウタンが型枠の中で完全に成長して、曲がりくねったドラゴンの形に完全になったのを目撃しました。

長くて細いヘチマ・ヒョウタンを作るのに挑戦する場合、つるの枝にまだぶら下がっている若い実を木の型枠か、すべての節に穴を開けた長い杖の中に入れなければなりません。 そうすれば、驚くほどの長さに伸びます。 

ヘチマ・ヒョウタンの実が中空のパイプの中では引き伸ばされて細くなるのは、パイプの穴の狭さが横方向への成長の大きな妨げとなり実は長さ方向に成長するからです。

このような状況によって長さ9フィートにもおよぶヘチマ・ヒョウタンをプリニーは目撃しています。

このつる植物の下に水を満たした土鍋を地中にいくらか掘って設置し、ヘチマ・ヒョウタン実をそこから十分に近くまたは6本の指の分、離して垂れ下げれば、庭師は似たような実をまとめて手に入れるでしょう。

明日か明後日までに実が水面まで伸びているのを見るでしょう。水を入れた鍋を少しずつ下げていくことによって、驚くべき長さの実に成長するというわけです。

しかし、鍋が一時的に取り去られたりすると、実は上向きに巻き上がってしまいります。大きな特徴として、ヘチマ・ヒョウタンは湿気を好み、干ばつを拒否するか嫌います。

そのほか、油について学ぶ必要があります。なぜなら、プリニーが書いているように、油をひどく嫌うからです。実の下が油に浸かっていると翌日までに実は逆方向に巻き上がっています。

こうなると、実はのたくって、フックのように上向きに湾曲した軽蔑される実を作ります。実がこのような形になることを一晩で試すことができます。

次の一点だけは、特に気をつけなければなりません。ギリシャのフロレンティヌスに習ってコルメラが警告したように、ヘチマ・ヒョウタンやキュウリの実の近くに女性を近づけてはいけません。女性が実を触るだけで、ヘチマ・ヒョウタンやキュウリは弱り、枯れます。たまたま女性が月経の時にあたると、女性の眼差しだけで若い柔らかい実は消え失せるか、または実を弱らせ、実に斑点ができたり、中身が壊れます。

タネを採ろうと決めたヒョウタンは、ナポリ人ルティリウスの教えに従えば、冬までその実をつるにつけたままにしておき、その後、これを切り取るか割って、太陽の下または煙の中で乾燥させます。 

こうして採った以外のタネは腐敗しやすく、使用に耐えません。

ヘチマ・ヒョウタンとキュウリは長持ちし、白ワインの灰汁に浸けて溢れさせないようにして覆いをするか、またはパイプか豚の頭の中に吊り下げて発酵させて酸っぱくすれば、長い間新鮮さと見た目の美しさを保ちます。

同様に、ピクルス液や塩水に漬けることで、腐敗を防ぎ保存できます。

しかし、実を容器の中で非常に高くぶら下げて、酢の近くには何も置かなければ(農業の優秀な指導者が報告しているように)長い間新鮮で美しさが保たれます。

そして、この目的だけのために使用する容器は、丁寧に上下を返し、少なくともその間、酢の精霊が息を吐き出すようにします。そうすれば自然に実の薄い部分から酢の精霊を浸透させることができます。

キュウリも同様に蒸留酢の入った容器に入れれば、長期間保存できます。そうすれば、巧みな秘訣を探究した人たちが試したとおりキュウリは腐敗しません。

したがって、このように実践すれば、冬の間ずっとりっぱなキュウリとヘチマ・ヒョウタンを使用することができます。庭師が望むなら、実が柔らかいうちに切りとって、熱湯をくぐらせます。その後、それを一晩中、外に置いて冷やし、翌日、保存用に作った濃いピクルス液または塩水に漬けても、長期保存できます。そのように上手に処理すれば、次の収穫シーズンまで驚くほどよく保つでしょう。

ここで思い浮かぶのは、友人のために準備した奇妙なごちそうのことに触れたアテナエウスの自慢話と全く同じものです。特別に彼は1月に緑のウリを使ったごちそう料理を提供しました。それはまるで何らかの方法で1月に収穫したかようで、とてもおいしく味わって食べることができました。

こういった方法を庭師の研究熱心さと勤勉さをもって実践すれば、キュウリ、ヘチマ・ヒョウタンは保存されると思われます。

アテナエウスやその他の多くの人が報告するずっと前からニカンドロスのような人は、ヘチマ・ヒョウタンをまず空中で乾かし、強力な麻紐で実の頭部を編み結んで、煙の中に吊していました。それらを鍋に満たせば、冬の間じゅうゆっくりと浸けおくことができ、塩水を飲むことができます。

こんにち、フランスでは、冬の間ずっと、家の屋根にヘチマ・ヒョウタンが吊るされていて、使用する機会があればご馳走の緑色の食材にするため保存しています。特にシトロンと名付けられたものは、極めて長く保存でき、そうそう簡単に腐敗することはありません。

次のようにして栽培したヘチマ・ヒョウタン、メロン、ポンポン、キュウリの実は、他の多くの果実と同様に、お腹をゆるめて排出を起こすことができます。

ルバーブ、アガリッケ、タービス、センナ、コロシンティス、スカモニー、またはその他の簡単な下剤薬で作った液に種子を一晩浸し、これを土に蒔いて、5日間、日に5回水をまいて育てます。 

ヘチマ・ヒョウタンが不快に(苦味?を)感じたときは、その実を以下のように浸漬することによって望む風味と味にすることができます。

種子を土に埋める前に、ダマスク水でもムスク水でもなんでも心地よい液にしばらく浸けておけば、これから芽を出した植物は、同じような風味の実を結び、キュウリの場合と同様、生のように香気のあるみずみずしい状態になります。

実のところ、あなたが望む味、色、または風味の液体に入れて沸騰させれば、同様のことがまったく技術がなくても実践できて、同様の効果を得ることができます。

ヘチマ・ヒョウタンとキュウリはそれ自体には味がないような種類だからです。

完熟したヘチマ・ヒョウタンの実の皮は、木のように固くなります。

人間の骨の灰に植えられ、油で潤されたヒョウタンは9日目までに実を結ぶ、と古代のヘルメスは断言しています。 

その虚しい教えのせいで、私のヘルメスに対する信用は弱くなりました。

ただし、不確実なものが経験によって正しいと証明されることもよくあることです。



ヘチマ・ヒョウタンの薬効と使用方法

ヘチマ・ヒョウタンの実は冷たく湿った性質をもち、種子は特に薬用に使用されます。

ギリシア人と有能な医学者クリシッポスは胃を冷やす害があるとして、食事にヘチマ・ヒョウタンを食べることを非難したり、禁止したりしました。

巧者ディフィルスは反対に、水と酢で煮たヒョウタンは胃を強化すると断言しました。

学識者ガレノスは、ヘチマ・ヒョウタンは決して生で食べてはならず、生で食べれば不快になるが、丸ごとローストするか、フライパンで炒めれば十分お勧めできると書いています。

ギリシアの農業書の書き手たちは、ヘチマ・ヒョウタンはお腹をゆるめ、その汁は熱で痛む耳に落とすと効果があると報告しています。ローズオイルと共に温めて耳に落とします。

外側の皮をむいて、完全に熟していない穀粒と一緒に水で加熱または下茹でし、キャベツのように細かく刻んだ後、バター、タマネギおよび多量の塩で煮ます。

このように準備して食べれば、衰弱した人に効果があります。

その他に、熟していない実を輪切りにしてバターと一緒に煮れば、リンゴのような一皿になります。

新鮮なヘチマ・ヒョウタンのくぼみの中に一晩ワインを寝かせ、胃が空っぽの状態で飲めば、便秘をやさしく浄化してくれます。

ヘチマ・ヒョウタンの種を取り除いた後の果肉は、つま先や足のウオノメ・マメに役立ちます。

沸騰させたジュースで口をゆすぐと、歯のぐらつきをなくし、熱を伴う歯の痛みを和らげます。

皮をきれいに摘まみ取ったヘチマ・ヒョウタンの種子を麦水に浸し漉して飲めば、肝臓、腎臓、膀胱の炎症、乳房の膿瘍を癒し、排尿を促します。

熱の患者がヘチマ水を飲むことを拒否した場合、砂糖を加えたシロップで調合することができます。どんな種類の悪寒にも効果があります。

ヘチマ・ヒョウタンを切ってジュースにしたものを牛乳と酢で調整し、これを亜麻布に湿らせて肝臓の場所に貼ると、肝臓の熱を非常に和らげることができます。

冬が近づいたら、実からタネを採り、塩でよくこすればまわりの粘液をうまく取り除くことができます。

種子はその後乾燥した場所に置かなければなりません。適切な湿気なら種子を腐敗させることがなく、このように準備した種子は3年間持ちこたえます。

ヘチマ・ヒョウタンの皮を切って潰したものは、膏薬のようにして乳児の頭に塗るか貼れば、脳の炎症や高熱を和らげます。この刻んだものやジュースは、焼けるような痛風の痛みを緩和し、目の炎症を改善します。

細断したヘチマ・ヒョウタンは膏薬のようにして患部にあてれば、腫瘍や腫れを和らげます。乾燥した灰を火傷に塗れば、驚くほど効果があります。この灰はまた陰部の腐敗し始めている潰瘍に塗れば、腐敗を清め傷跡にしてくれます。

ヘチマ・ヒョウタンのジュースをハチミツ、硝石と混ぜて飲めば、お腹をやさしく緩めます。このジュースをローズオイルと混ぜて背骨と腰に塗れば、熱病の発熱を冷やします。さらにこれを帯状疱疹に塗れば効果があります。

ローストしたり、皿やフライパンで煮たりしたヘチマ・ヒョウタンは生よりも健康に良いことをここで学んでください。ローストすることによって水分の中の大きな力だけが残り、より強力で価値のある栄養が得られるからです。

水っぽいヘチマ・ヒョウタンは、それに合う酸味を必要とします。そうでなければ、風味も美味しさも感じられません。そのため、塩、酸、酸味のあるものと合わせれば、より美味しく食べることができます。しかし、私たちの体の栄養になることは決して望めません。偉人ガレノスがはっきりと言っているように、嘔吐を引き起こさないよう上手に下処理しなければなりません。



ヘチマ・ヒョウタンの蒸留水の効果と利用法

ヘチマ・ヒョウタンの蒸留時期は実が完全に熟したときです。それを細かく刻み、仁も全体と一緒に蒸留します。

実の蒸留水は大量の砂糖を混ぜて飲むと、お腹が緩くなるだけでなく、喉の渇きが止まり、熱が原因でひどくなる咳を抑えてくれます。

上で述べた蒸留水は、朝晩、一度に3オンスの量まで40日間続けて飲めば、腎臓結石に驚くほど効果があります。

この蒸留水を同じように10日間続けて飲むと、腎臓と膀胱が浄化され、尿が出ます。また、同様の方法で飲むと、他の薬で和らげることができなかった発熱を緩和します。さらに、この蒸留水で濡らしたリネンの布を心臓の領域以外にあてれば、熱を抑えます。


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