2024年8月12日月曜日

19世紀末の園芸施設:18. ウィンターガーデン

  私の中で「ウィンターガーデン」といえば、ベルギーのラーケン王立温室のウィンターガーデンドームが真っ先に思い浮かびます。行ったことないけど😅

winter-garden-dome-interior-laeken-royal-greenhouses-royal-castle-of-laeken http://commons.wikimedia.org/

HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES. (1881)

観賞用温室

ウィンターガーデン

ウィンターガーデンは機能的には大規模なコンサバトリーとほぼ同じといえます。違いは、ウインターガーデンは通常コンサバトリーよりもはるかに大きく、一般に住居とつながっていないため、建築上独立して取り扱うことができることです。

熱帯の植物や樹木はその植生に近い自然条件を持ったウィンターガーデンで育てるべきです。

ウィンターガーデンは、他の園芸施設と同様、光ができるだけ遮られないようにする必要があります。そのための実効性のある方法で建設されなければなりません。無駄に光を遮るような材料を使ってはいけません。

展示場としての用途で、室内の花はせいぜい飾り程度にすぎない場合は、屋根以外はレンガまたは石で作られることがよくあります。

しかし、ウィンターガーデンやパームハウスの本来の目的(熱帯の植物や樹木のための施設)である場合、鉄の構造材を骨組みとし、ガラスで被覆する必要があります。

暖房、湿度調節(気化)、遮光などは、他の園芸施設と同じ原理で行われます。ウィンターガーデンの設計の詳細はここでほとんど扱うことができません(多分、規模が大きすぎて個人邸向けではないから)が、一般的には、効果的な建築意匠、広い外観、大きな円形、といった特徴があり、こまごました装飾ではなく流れるような曲線形状が求められます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

19世紀末の園芸施設:27. 塗料

    体に悪い鉛白から体に良さそうな亜麻仁油まで、いろいろな材料を使って温室に塗装がされていたことを知りました。今も温室の部材の維持管理は大切ですが、それよりずっと手入れの手間がかかってそう。 HORTICULTURAL BUILDINGS.  By F. A. FAWKES....